2010年のスーパーGT500クラスに参戦するウイダー ホンダ レーシング(Weider Honda Racing)が16日、東京・青山のホンダ本社で今季の参戦記者会見を開き、新たな気持ちでのチャンピオン獲りに強い意欲をみせた。
今年の18号車は昨シーズンから大きくカラーリングを一新。メインスポンサーに森永製菓の人気ブランド「ウイダーinゼリー」を迎え、ドライバーも白を基調とした鮮やかなレーシングスーツに身を包んだ。
冒頭では中村卓哉チーム監督がウイダーカラーのニューマシンを前に「見ての通り非常にカッコいいデザイン。ウイダーと聞いて思い浮かぶスポーティー、元気、ガッツ、そしてエネルギッシュといったイメージをレースでも表現していきたい」と力強く挨拶した。
ドライバーも新しくなった。「強力なふたりのドライバーを揃えることができた」と、中村監督は小暮卓史と昨年のフォーミュラ・ニッポン王者ロイック・デュバルのラインナップに強い自信を見せる。
「ふたりのドライビングスタイルは非常に近いものがあり、セットアップや使うタイヤの好みもピッタリあっている。我々スタッフもとてもやりやすいし、これなら作戦の幅も広く取れる。これ以上ないラインナップ、コンビネーションになった」
今季で参戦6年目を迎える小暮は、「最高のチーム体制とチームメイト、勝てない要素を考える方が難しい。開幕戦優勝、そしてシリーズチャンピオン目指してやっていく」と引き締まった表情を見せれば、一方のロイックも、「ウイダーカラーは母国フランスの国旗の色で、モチベーションは高い。開幕戦で勝っていい流れを作っていきたいし、シーズンの終わりにはいい結果が残せるよう頑張っていく」と同じ目標を口にした。
18号車はこれまで通り童夢がメンテナンス、今季から走らせるニューマシンの開発作業という重要な役目も担うことになる。発表会の最後には、チームを元気いっぱい応援するウイダーGTガールもお披露目され、開幕戦への準備は万端。エネルギッシュな走りをみせる今季の18号車に注目が集まる。