2013年のF1第15戦日本グランプリは11日、三重県の鈴鹿サーキットで幕を開け、午前10時から行われたフリー走行1回目(FP1)は、メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
木曜日に引き続き、さわやかな秋晴れが広がった金曜日の鈴鹿。F1開催25周年を飾るオープニングセッション開始時の気温は28度、路面温度は35度を記録した。
FP1ではケータハムがシャルル・ピックに代えてベテランのヘイキ・コバライネンを起用。また、今回の日本GPにはザウバーのリザーブドライバーとして日本人ドライバーの佐藤公哉も待機。フェラーリのガレージには、スクーデリアのドライバーである小林可夢偉も姿を見せている。
ピレリは、鈴鹿の高速コーナーの負荷に対処するため今回のレースにハードとミディアムの2種類を投入。FP1のスタートでは、レッドブルのマーク・ウエーバーを皮切りに、全車ハードタイヤを履いてインスタレーションラップを行った。
開始20分過ぎ、まず最初にタイム計測に向かったのはウイリアムズのパストール・マルドナド。続けてマルシャのジュール・ビアンキも向かったが、彼とピックは戒告処分の累積3回で今回の鈴鹿は10グリッド降格が決まっている。
一方、上位勢では、マクラーレンのセルジオ・ペレスがライバルの先陣をきってアタックをスタート。6周目に1分35秒台のタイムをマークするが、ここでマルシャのビアンキがデグナーふたつ目の立ち上がりで姿勢を乱し、コースオフ。マシンはウォールにクラッシュして左フロントに大きなダメージを負ってしまった。
スタートから30分が過ぎるとレッドブルのウエーバーがアタックを開始する。今年が鈴鹿F1ラストランとなる彼の最初のアタックは2番手。そこにロータスのキミ・ライコネンが続くと、ウエーバーとライコネンの2台は続くアタックでペレスのタイムを上回ってくる。
セッション中盤を迎えると、フェラーリのフェリペ・マッサがコースイン。その直後には、レッドブルのセバスチャン・ベッテルもコースインしていきなり2番手タイムをマークしてくる。すると、その後に再度のタイム計測を行ったマッサ、さらに少し遅れて合流したメルセデスのニコ・ロズベルグが1分34秒台に入れトップに立ち、2番手にベッテル、3番手につけたルイス・ハミルトンも1分35秒を切ってきた。
上位勢が出揃うと、タイムシートのトップ4は、ハミルトン、ロズベルグ、ベッテル、ウエーバーのオーダーに変わる。ハミルトンはロズベルグのタイムを塗り替えると、続くアタックで1分34秒178を記録。レッドブル2台にもコンマ6秒のギャップを築く好調な立ち上がりを見せた。
逆にフェラーリ勢はマッサに続いてフェルナンド・アロンソも6番手となり、メルセデスからはほぼ1秒の遅れ。その後ろにはロータスの2台も僅差で続いている。
セッション終盤、上位勢に大きな動きは見られなかったが、残り20分を前にしたタイミングでウイリアムズのマルドナドがスプーンコーナーで左後輪が外れるアクシデントに見舞われストップ。そのマルドナドとほぼ同じタイミングでケータハムのギド・バン・デル・ガルデがデグナーひとつ目をオーバーシュートしてこちらもグラベルにストップしている。