3月3日の鈴鹿サーキットモータースポーツファン感謝デーで、昨年から何度も対決しファンから大好評となっている『永遠のライバル 星野一義vs中嶋悟』の第4回対決が行われ、ティレル019・フォードを駆った中嶋悟が勝利を飾った。
昨年のモータースポーツファン感謝デーで初めて開催されて以来、マシントラブル等々を乗り越え3回の勝負が行われてきたこの対決。国内トップフォーミュラで激しいライバル関係にあった星野と中嶋が、往年のF1マシンを駆って戦う……というこの勝負は、当時からのファンをはじめ毎回好評となっていた。
今回、星野はこれまでどおりウイリアムズFW11・ホンダをドライブし、中嶋はマシンをこれまでのロータスから乗り換え、1990年に自身が駆ったティレル019にスイッチ。鈴鹿の東コースを舞台に、快晴の下4回目の勝負の火ぶたが切られた。
1周して戻ってきていよいよ勝負開始……かと思いきや、スタートで中嶋のティレルが一気に先行。どうやら星野は最終コーナーで足並みを揃えてスタートするのかと思っていたようで、スローダウンしたところで先に中嶋が行ってしまったため、慌てて追いかけることに。しかし星野は追いつくことができず、4回目の対決は思わぬ大差で勝負がついてしまった。
マシンを降りた星野からは開口一番「ふざけんじゃね〜よ(笑)!」と現役当時のアツいセリフが。しかし、冷静な中嶋に「オレはスタートの手順ちゃんと聞いてたよ。話聞いてないんだもん」と諭されると場内大爆笑。「今回はオレの勝ちね」と中嶋が勝利を宣言した。
今回からは、ふたりの対決のために“チャンピオンベルト”も用意され、中嶋がまずはベルトホルダーに。星野は笑いながら「来年まで預けておいてやる」とリベンジを誓った。ますます元気なふたりの5回目の勝負が楽しみなところだ。