F1開幕戦オーストラリアGPの最終ラップで、ザウバーの小林可夢偉が9番手から6番手にポジションを上げた際の状況が明らかになっている。
58周の決勝レースは、ファイナルラップで6番手を走行していたパストール・マルドナドが単独クラッシュを喫したことで、後続を走っていたセルジオ・ペレスを先頭とするグループで大きくポジションが入れ替わった。
その結果、57周終了時点で9番手につけていた可夢偉が6位でフィニッシュ、同10番手のキミ・ライコネンが7位、ペレスが8位にドロップし、12、13番手を走っていたダニエル・リカルドとポール・ディ・レスタが9位、10位に滑り込むかたちとなった。
このポジション変動の様子は、ちょうどジェンソン・バトンのチェッカーと重なったために国際映像では映されなかった。
しかし、現地の情報などによれば、マルドナドのクラッシュでスローダウンしたペレスをニコ・ロズベルグがパスした際に2台が接触し、この接触でロズベルグがパンク。その間隙を縫って可夢偉とライコネンがそれぞれポジションを上げたことが明らかになっている。
「終盤、ストレートでペレスと接触してパンクし、その結果、ついてないことに入賞を逃した」とロズベルグはレース後のコメントで語っている。
ちなみに、この時の様子は、F1公式ライブタイミングアプリ「F1 2012 Timing App」のトラックポジショニング機能でも確認できる。