セルジオ・ペレスは、最終戦のみ2倍のポイントを与えるという新レギュレーションはF1にいい効果をもたらすとして、賛意を表した。

 9日、FIAは「シーズン最後まで選手権に対する集中を最大限に維持するため」、2014年の最終戦ではドライバーズ、コンストラクターズ共にポイントを2倍与えると発表した。

 このレギュレーションが導入されたのは、タイトル争いの決着をできるだけ遅らせたいとの考えからだが、モータースポーツ関係者からもファンからも不評で、チャンピオン、セバスチャン・ベッテルはこの規則は「ばかげている」と激しく批判している。

 ペレスは、この規則変更には賛否両論があるだろうが、自分はポジティブに受け止めていると語った。

「規則は規則だ。それによってチャンピオンシップの価値が下がるとは全く思わない」とペレス。
「最終戦では緊張感が高まる。(そういう状況で)トップに立つのがベストのドライバーなのだと思う」
「どんな状況であろうと、チャンピオンのポジションを勝ち取った者がチャンピオンだ」

「僕がF1に参戦して3年たつが、素晴らしいショーが繰り広げられてきたと思う。特に昨年(2012年)は戦いが最終戦にもつれ込んだ」
「今回の規則変更によって人々の関心がシーズン最後まで保たれることになるだろう。だから僕としてはF1にとっていいことだと確信している」
「次のシーズンがどういう展開になるのか見てみよう。いつだって元に戻すことはできるのだしね。でも面白い規則だと思うよ」

 ベッテルが反対していることに関してペレスは「誰もがそれぞれ自分の意見を持っている」と述べた。
「それが正しいと考える人間もいれば、間違っていると考える人間もいるんだ」
「でもこの規則によって最終戦で状況がより大きく変わり得る」
「誰にとってどう運ぶかは分からない。有利な状況になるかもしれないし、その反対かもしれない。僕としては楽しみにしている」

 一方、ペレスと来季以降の契約を結んだフォース・インディアのチームプリンシパル、ビジャイ・マルヤは、この新規則はチームボスにとって恐ろしい状況を生む可能性があると語っている。

「2012年にウイリアムズがバルセロナで優勝した。それがもし最終戦だったとしたら、突然(コンストラクターズポイントが)50点与えられることになる」とマルヤ。
「恐ろしいことだ」

 2012年、フォース・インディアはウイリアムズに33ポイント差をつけてランキング7位を獲得した。

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