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スーパーGTニュース

投稿日: 2015.06.25 00:00
更新日: 2018.02.17 08:55

本山、SGT第3戦タイでチーム移籍後初勝利を飾る


2015 AUTOBACS SUPER GT Round3
「BURIRAM UNITED SUPER GT RACE」 REPORT

 スーパーGTシリーズ年に一度の海外ラウンドが、今年もタイのチャン・インターナショナル・サーキットで開催された。初開催だった昨年と同様、今年も多くのファンが来場。昨年の大会では記念すべき初ポールを奪った上レースの大半を支配し、最速を印象づけたのが46号車「S-Road MOLA GT-R」だった。

 今年、開幕からの2戦でまずまずのパフォーマンスを披露していることもあり、今回46号車の優勝を予想する関係者は多い。チームももちろん、昨年のリベンジと今季初優勝を果たすことが使命であることを強く意識していた。

6月20日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:36℃ 路面温度:58℃(予選開始時)

■公式練習結果:1位 ベストタイム1’25.502(本山)
■公式予選結果:3位 Q2タイム1’25.322(本山)

 乾季から雨期にさしかかる時期とあってスコールの予報もあったが、結局この日は雲ひとつない好天に恵まれた。強い日差しがコースを照らしつけ、公式練習が始まった午前10時の時点で早くも路面温度は45℃となる。

 昨年は金曜日に練習走行が行われたが、今回はこの土曜日の公式練習が走り始め。セッションがスタートした時から常にタイミングモニターの上位につけていた46号車は、セッションが折り返しを過ぎたところで本山哲が1’25.502をマークしトップに立つ。

 その後チームは決勝本番に向けたセットアップを進めることになりこれ以上のタイム更新はならなかったが、このタイムを上回るマシンは最後まで現れず、最終的にこのセッションのトップは46号車。まずは最高の滑り出しを見せた。

 その後、午後3時より公式予選が開始された。青空が広がり厳しい日差しを遮るものは何もなく、気温も路面温度も公式練習時よりさらに上昇。Q1のスタート時点で路面温度は58℃に達していた。これがマシンのフィーリングに微妙に影響したのだろうか、公式練習でトップ4を独占していたGT-R勢は、Q1で思わぬ苦戦を強いられてしまう。

 そんな中46号車は柳田真孝が出走し、ナーバスになったマシンを巧みにコントロール。渾身のラストアタックで1’25.866をマーク、その結果7番手でQ2の本山に繋ぐことに成功した。

 柳田からマシンを引き継いだ本山もマシンのフィーリングの変化に戸惑ったものの、そこは百戦錬磨のベテラン。そんな場合のコントロール術には誰よりも長けていた。本山はQ2スタートから約4分後、真っ先にアタックを開始すると周回毎にタイムアップ。4周目には公式練習時のベストタイムを上回る1’25.322をマークしトップに立つ。

 その後2台が僅差で46号車のタイムを上回り、本山も逆転ポールを賭け再度アタックに挑むがベストタイムの更新はならず。期待されたタイでの2年連続ポールを逃したが、3番手で予選を終えた。

●本山哲の予選コメント
「公式練習の時点では正直、確実にアドバンテージがあると思っていました。でも午後はコンディションが大きく変わってしまいました。そんな状況の中、柳田がキッチリと繋いでくれたので何とかポールを獲りたかったのですが、路面温度が10℃以上も高くなったことでマシンのフィーリングが変わり酷いオーバーステアに。その状況を思えば、3番手はそんなに悪い結果でもないでしょう。決勝は自信があるので、早めにトップに立って有利な展開に持ち込みたいと思います。」