ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。昨年、好評連載されていたこちらのコラム。今年も引き続き、F1速報サイト限定コラムの一部をお届けします。
今回のF1の“危機”はスモッグ問題
F1界の人たちって“危機”が大好きだよね。実際にはそれほどでもない場合でも、危機に仕立て上げてしまうんだ。
シンガポールに着く前、スモッグでレースがキャンセルされるかも、なんてしきりに言われていた。やんちゃなインドネシア人たちが畑を焼き払っていて、シンガポールまでその煙が流れ込んでいたんだ。
私が水曜に到着した時点では、空気の状態は普段の上海と同じようなレベルだった。スモッグの影響で太陽の光が遮られて、例年より少し気温が低かったよ。でも週末半ばには通常の状態に戻った。ある意味残念だったよ。マスクをした方が見栄えがよくなる面々がパドックには大勢いるからね。
撤退すると違約金
レッドブル-アウディ-VW-フェラーリ-ルノー-メルセデス-トロロッソ。新しいF1チームの名前はどうなるんだろう? ロータスやルノーの将来、レッドブル・レーシングとトロロッソのエンジンについてはいろいろなうわさがある。
まずは3つのうち最後の疑問についてお話しすると、マテシッツが所有するふたつのチームが来年フェラーリエンジンを搭載するのは間違いない。マテシッツはF1から撤退すると脅して、2チーム800人の従業員に他の仕事を探さなければ、なんて発言しているが、それは忘れていい。レッドブルはバーニー・エクレストンと2020年まで契約を結んでいる。契約に反して撤退したら、マテシッツは5億ドルの違約金を払わなければならなくなるからね。
F1チームの従業員が他の仕事に回されることを想像するとちょっと面白い。マーケティング担当の女の子はレッドブルの缶の形をしたクルマに乗ってPR活動をするかもね。エイドリアン・ニューエイは工場でフォークリフトを動かしていたりして。
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