ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話:中国GP編。昨年、好評連載されていたこちらのコラム。今年も引き続き【携帯サイト限定】版としてお届けしていきます!
勝てないなら、やめてやる
天候に恵まれた上海の週末、今年もすでにグランプリが日常になりつつあるなぁと感じている。いや、悪い意味ではない。最初の2戦でたくさんの興味深い疑問が浮上し、その答えがまだ出ていないのだから。とはいえ、忘れてはならないのは、私たちにとって今年6回目の週末だということ。スペインでの3回のテストを終え、すぐ後のメルボルンでの開幕戦を経て、すでにシーズン3戦目を迎えたのだ。
したがって、朝起きてサーキットに向かいながら「今日はどんな一日になるのかなぁ」と考える、というルーティンがすでに出来上がっている。
ニュースのネタとしても見慣れた話題が出てきた。
「F1は絶望的な状況だ。何かを変えるべきだ」という否定的な声がすでに聞こえてきているのだ。まるで春の訪れを告げるカッコウの声のようだ。
少し前なら懐かしのルカ・ディ・モンテゼモロ氏が「フェラーリに有利な規則ができなければやめてやる」という脅しを持ち出すところだが、扇動家の彼が舞台から去った後も、ベビーカーからおもちゃを投げ捨てる赤ん坊のようにエキセントリックな億万長者がF1にまだいるのだから、世の中はよくしたものだ。
レッドブルのディートリッヒ・マテシッツは私たちが脅しを真剣に受け取らなかったことを心配してか、レッドブル・レーシングとトロロッソをF1から撤退させるという脅しをまたしてもかけてきた。つまりグリッド5列目に並ぶのをもうやめるということだ。
彼のチームが2010年から2013年に4年連続でタイトルを獲得したことはまだ皆の記憶に新しい。自分たち以外のチームが勝ちまくるのはF1によってよくないという主張に共感してくれる人を見つけるのは難しいのではなかろうか。
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