ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話:オーストラリアGP編。昨年、好評連載されていたこちらのコラム。今年も引き続き【携帯サイト限定】版としてお届けしていきます!
激しい怒りを覚えた金曜日
私も皆さんも相当なF1好きだというのは今さら言うまでもないだろう。そうでなければ皆さんがこのコラムを読んでいるわけがないし、私だって貴重な人生の多くの時間をわざわざスーツケースと一緒に旅して回ったりしない。時にはスーツケースに住むことだってあるぐらいだよ。どちらかというと小柄なのでね。
F1を愛しているからこそ、メルボルンの金曜には激しい怒りを覚えた。シーズンがスタートする記念すべき日を迎えたアルバートパークは天候にも恵まれ、皆が準備に忙しく飛び回っていた。ところがだ。そのよく晴れた美しい日に、テレビでも雑誌でもTwitterにおいても、一番の注目の的はコースで走っていないドライバーだったのだから非常に腹立たしい。
あるチームが最初のフリープラクティスを走らなかった。なぜならひとりのドライバーが自分に走る権利があると主張してチームに対して裁判を起こしたからだ。そんな問題に対する関心など一時的なものにすぎないのに、説明に時間を費やさなければならないとは。F1は自分で自分の首を絞めているようにしか思えない。
マノーの問題もあった。一度は燃え尽きたマルシャから生まれたマノーだが、オーストラリアでは一度もコースを走ることができなかった。なぜそうなったかというと、他のチームが彼らの復帰の邪魔をしたからだ。それで準備が間に合わなかったと言わざるを得ない。オーストラリアに来られただけで立派なものだと思う。
バーニー・エクレストンまでもが「マノーはレースをする気がなかった」などと言って非難した。分配金の支払いを早めて小規模チームを助けたというので称賛されていたのにねぇ。この件でバーニーを褒め称える必要はないのではないかと思う。F1が活性化することで得をするのはバーニーなのだ。F1はバーニーの動物園のようなもの。客を呼ぶには動物にエサを与えなければならないのは当然のことだろう?
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