ちょっと毒舌なF1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。昨年、好評連載されていたこちらのコラム。今年も引き続き、F1速報サイト限定コラムの一部をお届けします。

使われなくなったスポーツ施設
 8歳の時、両親が海辺のホリデー・キャンプに連れて行ってくれたことがある……2月の休日に。ソチに行って、その時のことを思い出したなぁ。さびれて悲しいこの雰囲気。あるジャーナリスト仲間がいいことを言った。モスクワかサンクトペテルブルクでF1をやればよかったのに、と。ホントだよね。でも現実は違う。開催地はこの使われなくなったスポーツ施設なのだ。ロシア批判をするつもりは断じてない。オリンピック施設を荒れ果てたまま放置しているのは何もロシアだけではないからね。オリンピックが終わった後、その遺産と伝統のイメージが消え失せてしまった開催地をこれまでいくつも見てきた。過去最大といわれる予算をかけたオリンピック。終わった後に何に使うかもちゃんと考えておけばよかったのに。

宣伝効果はある?
 人気のない場所でF1を開催する場合、F1を世界中に宣伝する効果があるとか、新しいスポンサーを獲得できるチャンスがあるとか、既存スポンサーが新たにマーケットを拡大できるとか、そういった理由があることがほとんどだと思うが、ロシアにはそれがひとつも当てはまらない。実際、F1のスポンサーのほとんどがここでロゴをアピールすることに効果があるとは考えていない。ではなぜ私たちはソチに来なければならないのか。それはCVCがロシア政府からたっぷりお金をもらえるからだ。それ以外に理由はない。ロシア側はF1開催によって世界にいいイメージを与えることができると思っているのだ。少なくとも他の紛争地域よりはマシに見えると思っているのだろう。

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