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F1ニュース

投稿日: 2014.03.03 00:00
更新日: 2018.02.16 22:03

現地発:ケータハムのポテンシャルに悲観的か


 トップのメルセデスAMGから5秒落ち、12台中の11位。小林可夢偉の名前はそこに記されている。

 テスト最終日のその結果だけを見て、やはり可夢偉は万年最下位のチームで厳しいシーズンを送ることになるのかと落胆したファンも多いのではないだろうか。少なくともパドックでは、ケータハムがスピードの点で圧倒的に後れを取っているだろうと思われている。テスト終盤になってマルシャが好タイムをマークするようになっただけになおさらだが、それが必ずしも正しいとは限らないかもしれない。

 ルイス・ハミルトンは午後5時を回ってからスーパーソフトタイヤを履いてタイムアタックに出て、1分33秒278という最速タイムをマークした。その他のチームも同じように、テストの幕切れを目前に控えて最後に性能確認のためのパフォーマンスランを次々と敢行した。その結果がこの3月2日のタイムシートだ。

 一方、これまで充分なテストができていなかったケータハムと可夢偉は、午前中は7周前後のランを繰り返して空力データ収集を行い、午後は燃料を満載しミディアムタイヤで20周近いロングランばかりを行った。自己ベストタイムは一度だけ行ったソフトタイヤでのアタックによるものだが、クルマはトラブルでDRSが機能しておらず、マシンバランスもほとんど煮詰め切れていない状態。しかも、可夢偉にとってこのマシンで初めての本格的アタックであったため、攻め切れてもいない。