東京・お台場で行われたモータースポーツジャパン2011。このイベントに初登場した佐藤琢磨は、サプライズでウイダーHSV-010を初走行し、スーパーGTへの興味を語った。

 2日目の30日にモータースポーツジャパン初登場を果たした佐藤琢磨。この日はさまざまなイベントに出演。カート対決では、ホンダチームとして道上龍、武藤英紀とチームを組み、見事な走りをみせ勝利した琢磨は、メインステージで行われたグランツーリスモドライバー対決にも登場した。

 グランツーリスモ対決は、トヨタチームは伊藤大輔/立川祐路のコンビ。ニッサンチームは今年チャンピオンを獲った柳田真孝/ロニー・クインタレッリが。ホンダチームは、伊沢拓也/中山友貴の若手コンビ。スバルチームは、吉田寿博/佐々木孝太のコンビで登場。富士スピードウェイ1周のタイムアタック合戦はホンダチームが勝利。その後ステージ登場した琢磨は、NSXで富士スピードウェイ1周のタイムアタックに挑戦した。

 グランツーリスモを体験した琢磨は、「GTカーは難しいですね。でもめちゃくちゃリアルでびっくりしました」とコメント。「本物のGTカーにも乗ってみたいですか?」という質問に「乗ってみたいですね。さっきエンジンの暖気している音を聞いたんですけど、なんかドキドキしちゃいました」とGTカーに興味を示した琢磨。GT初ドライブは意外にもその日に実現することとなった。

 走行エリアの最終イベントとして予定された佐藤琢磨スペシャルイベントでトークショーを行っていると、ウイダーHSV-010が琢磨の前に登場。観客が沸く中、「ほんとうにやるんですかコレ? わかんないけど、実は今回乗ることになっているんです」とサプライズ走行を発表。

「ハコのレーシングカーに乗るのは、(鈴木)亜久里さんのARTAカップでシビックのカップカーにちょっと参加させてもらったことがあるんですけど、あれだけですね……。ちょっとヤバイですね。さっきグランツーリスモ5で練習できるかと思ったらNSX乗せられちゃったんで、これはだいぶ違うと……。さっき小暮選手の走りを見て相当ビビッてます。かなり楽しみなのとドキドキなのと、ちょっと初めて乗るときはみんなの前じゃないほうがいいな」と戸惑いを見せながらGT初ドライブに挑戦した琢磨。

 特設コースでのぶっつけ本番となった琢磨だったが、初めてとは思えない素晴らしい走りを披露。サプライズデモ走行に観客も大満足な様子だった。

「何回もエンストしちゃいました。GTカーの感想はなんとも言えない。だいぶパワーはけっこうあるんですけど、上に回せばパワーが出てくるんですけど、下の方はこのスピードなので、なんとも言えなかったです。思ってたよりも、クルマの動きが軽いですね。フロントが自在に入っていく感じがしたんで面白かったし、エンジンもレスポンス良くてコントロールしやすかったです。これでレースしたら面白そうですね」と初GTドライブの感想を語った。

「レースをやるからには、インディカーでトップに立ちたい。3年目のシーズンを頑張りたい」と来季の意気込みを語った琢磨。まだまだインディカーでトップを追い続けていく琢磨だが、近い将来スーパーGT参戦も見られるかもしれない。

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