更新日: 2018.02.23 15:18
琢磨「最高の1日ではないが力強く戦えた」

第3戦バーバー(決勝4月27日)
結果に結びつかなかったオーバーテイク
ヨーロッパのモータースポーツ界で長年過ごしたこと、とりわけその成長期をイギリスで過ごしたことを考えれば、先日バーバー・モータースポーツ・パークで開催されたベライゾン・インディカー・シリーズの一戦は佐藤琢磨が得意とする条件が整っていたといえる。
美しい田園地帯にあって速いコーナーが少なくなく、起伏が激しいサーキットで、しかも天候が悪いとなれば、イギリスでレース経験を積んだ琢磨にとっては理想的な状況といってもいいだろう。ところが、レースは思ったほど早くスタートが切られず、十分にコースが濡れていたとはいえず、そして琢磨が臨むような結果を残せるほどレース時間は長くなかったのである。
アラバマの郊外に激しい雷雨が居座ったため、決勝レースは予定より2時間以上も遅れてスタートが切られることとなった。グリーンフラッグが振られたときには、遠からずスリック・タイアが使えるコンディションとなることが予想された。もしもあと30分でも早くスタートが切られていればと思うと、それは残念でならない展開だった。
このため、レース時間はテレビ中継の都合を考えて予定よりも短縮されることとなり、No.14 AJフォイト・レーシング・ダラーラ・ホンダを駆る琢磨は13位でフィニッシュした。14番グリッドからスタートしたことを考えれば、それほど悲観するような結果とはいえないが、それでも、もっといい成績を収めたはずという思いを抱かずにはいられないレースだった。