2日、東京・代々木の山野ホールで、佐藤琢磨のファン感謝イベント『Takuma Club Meeting 2012』が開催され、多くのファンが訪れた。

 今回の『Takuma Club Meeting』は、開催10周年を記念して“10th Anniversary”というコンセプトで開催され、トークショーや質疑応答のほか、琢磨のレーシングヒストリーを彩るレーシングスーツの展示が行われた。この中にはF1デビューを果たした2002年ジョーダン・ホンダから、今季スポット参戦をしたフォーミュラ・ニッポン、WEC世界耐久選手権参戦時のものなどがヘルメットとともに登場。中でも、今季インディカー・シリーズで着用したホワイトのレーシングスーツは、2位を獲得した第11戦エドモントンのトロフィーとともにひときわ目立つ形で展示された。

 この日は風邪を引いてしまい、38度以上の熱があったという琢磨だが、笑顔で出演したトークショーでは、今季琢磨が主戦場としたインディカー・シリーズの映像を見ながら琢磨本人が各レースのポイントを解説。ほかにも今季スポット参戦をしたフォーミュラ・ニッポンについてや、WEC参戦の経緯や感想も語った。

 シーズンオフらしくリラックスした雰囲気の中で行われたトークショーの中では、ファンにとっては気になる来季の活動についての話題も。琢磨は「もちろん来年もインディカーで走ります」と宣言。ファンからは大きな拍手が送られた。

 ただ、今季琢磨が在籍していたレイホール・レターマン・ラニガンについては、グラハム・レイホールの移籍加入が決定。2カー体制になるのでは……という噂も上がっているが、「来年の体制を今はいろいろ準備中です」と琢磨。移籍するにしろ残留するにしろ、トップ争いを展開したインディ500での走りが好材料になっている様子。「ロード、ストリートで速いのはもう分かっているけど、やはりオーバルで勝ちにいけるドライバーでなければ」と言う。

「『NO ATTACK,NO CHANCE』でやってきましたが、アタックしすぎてちょっとリザルトが伸びてない(笑)。でも来年はリザルトも残しますよ」

 そんな琢磨だが、今年はインディカーのシーズン後、Fニッポンへのスポット参戦、そしてWECへの参戦と、他シリーズへの参戦もあったが、来年もFニッポンへの出場があるのか? と言う質問に対しても、「来年もインディジャパンが無いわけですから、おそらく何らかの形で走るとは思う」と出場への意欲をみせた琢磨。

「やるからにはやっぱり頂点を目指してやりたいですから。もちろん自分のプライマリー・シリーズはインディカーなんですが、もしフォーミュラ・ニッポンなり何なり、他のカテゴリで走ることになっても、来年は今年を経てさらにステップアップしたい。そういう意味でも、今年はすごくいい経験をさせてもらったな、と思っています」

 フィナーレで琢磨は「今シーズンはいいレースも悔しいレースもあったけど、来年こそ確実に、また一歩上を狙ってがんばっていきたい。今後とも応援よろしくお願いします」と語り、10周年を迎えたファン交流イベントを締めくくった。

 イベントではその他にも、琢磨を追い続ける松本浩明カメラマンによるトークショーやサイン会の実施、来場したファン全員との握手会、Q&A、抽選会なども行われた。抽選会では20種類以上もの景品が用意され、2008年トロロッソのテスト用シューズなどかなりレアな景品も飛び出していた。

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