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スーパーフォーミュラニュース

投稿日: 2011.06.06 00:00
更新日: 2018.02.16 02:49

石浦「ダメだった点がはっきりしている」


Team KYGNUS SUNOCO

RACE REPORT

DRIVER:HIROAKI ISHIURA
CIRCUIT:1LAP=4.674km
RACE:54LAPS(252.396km)

■5番手スタートから、コンディションに翻弄され10位完走。

Round2-AUTO POLIS
オートポリス(大分県)で実施されたフォーミュラ・ニッポン第2戦。今戦ではタイヤ交換が義務付けられている上に、タイヤ交換と給油を同時に行ってはならないという規則が採用された。両方を行うとなると2度のピットインが必要で、大きなタイムロスとなるため、各車どのような作戦を取ってくるのかというところが大きな見所となった。

予選日の6月4日(土)は一日を通して晴れ。予選方式はノックアウト方式で、今回もまずは13:50より20分間でQ1がスタート。石浦は早めにコースインしてマシンを確認すると、ピットに戻りマシンをアジャスト。セッション終盤にニュータイヤで行ったアタックで、1'32.007のタイムで5番手に。Q1の上位8台で争うQ2は、14:20からの7分間。他車とのタイミングを見ながらコースインし、ニュータイヤでアタック。1'31.614で4番手。いよいよトップ8によるQ3が14:37から開始。これも7分間で行われ、石浦は4分近く経過したところでコースイン。課題であったセクター3区間のタイムアップを図った石浦は、自己ベストとなる1'31.490を叩き出したが、トップ3にはわずかに及ばず、5番手で予選を終えた。

翌6月5日(日)は空模様をガラリと変えて一転雨の天気に。朝はかなりの勢いで降っていた雨が、午後になり次第に弱まり、スタート時刻が近付くと雨が上がりそうで上がらない微妙な天候になった。スタート時の天候は曇り、気温17°C、路面温度20°C。石浦はレインタイヤでスタート。しかしいざスタートしてみると雨粒は完全に上がり、コース上も徐々に乾いていたため、2周を終えたところでピットに入り、スリックタイヤへ交換。再び隊列に戻り、3番手に。石浦は無給油作戦をとっており、ここから先はタイヤを温存させつつ燃費をおさえるというマネージメントを行いながらのレース展開となった。石浦はなかなかタイムを上げられず、9周目で4番手、13周目で5番手と一時ポジションを落とすも、再び21周で4番手に。そのうちに後車が背後に迫り、石浦を先頭に4番手〜8番手のマシンが1つの集団を形成。23周、そのうちの1台が先行する際に接触、石浦はフロントウィングを損傷してしまう。これによりさらにタイムアップが難しくなった石浦は、大幅にペースダウンせざるを得ない状況となる。25周で6番手、しばらくポジションキープしていたものの、再び後ろに2台が張り付く格好となり、45周でとうとう先行を許し8番手、続いて49周で10番手となり、惜しくもポイント獲得を逃し、10位でチェッカーを受けた。

⇒石浦宏明のコメント:
「予選ではセクター3の区間だけがどうしても遅く、そこのタイムアップに努めました。やっとQ3でタイムアップが果たせたんですが、逆にその時にセクター1-2が上手くいかず結果は5番手。でもこのポジションからなら表彰台が狙えることはもちろん作戦の自由度も高いので、とにかく決勝でのポジションアップのためにチームと作戦を練りました。決勝では残念ながら雨を見越してのセッティングだったために、ドライのコンディションではタイムが上がらず苦しい展開になりました。さらに中盤で他車との接触でフロントウィングを傷めてしまい、フロントのグリップが極端に減ったことでタイムが落ちてしまいました。全てが終わって振り返ってみると、ダメだった点がはっきりしているので、そこを反省し、改善して次につなげたいと思います。」

⇒土屋武士 監督のコメント:
「予選では、走り出しからQ3を見据えて進めました。Q3ではセクター3のタイムも上げられてベストタイムも更新でき、順調に流れをつかんだ予選でした。決勝で戦える感触は十分に得られたものの、ほんの少しの差というのがハイレベルなフォーミュラ・ニッポンの予選において届かなかった部分かなと思います。決勝は難しいコンディションで始まり、石浦選手にとっては苦しい展開になってしまいました。そんな状況ながら必死に頑張ってくれたので、今回の反省点を教訓に、次回にしっかりと生かしたいと思います。」


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