スーパーGT第2戦富士の決勝レースで、GT500クラスの優勝を飾ったDENSO KOBELCO SC430の脇阪寿一と石浦宏明が、決勝レースについて語った。

GT500クラス優勝：DENSO KOBELCO SC430
脇阪寿一
「去年は悔しい思いをずっとしてきたので、この1勝というのはとても嬉しいです。去年、チームを大改革して、石浦と井口で上昇ムードに持ってきてくれて、そこへ僕が入らせてもらったのですが、石浦とチームには感謝しています。おそらく井口が乗っていても優勝したんじゃないかと思えるくらい、素晴らしいチーム力を持ったチームだと思います。レースはもう訳がわからない展開でしたね（笑）。最近のレースはそういう傾向が強いので、もう、いい意味の開き直りですよね。ポジティブにレースに臨むことができました。あと、今年の最大の武器はやはりミシュランタイヤですね。いろいろな天候に対して、とても幅の広いタイヤで、供給チームがふたつしかないという中で、ものすごく密接にコミュニケーションが取れるというのもいい方向に働いているんだと思います。今日のレースではスタートで数10秒をロスして、最後は100号車と12号車がピットに入るのかどうかが気になったりもしましたが、最後の最後にはレースの神様がまた雨を降らせてくれて、この結果が手に入りました。今日の石浦はアンドレ・ロッテラーのような走りで、最後に逆転してくれました。今回は勝つ気でレースに臨んだのですが、こういう時に勝たせてくれるチーム力に感謝したいです」

石浦宏明
「2周目に接触されてコースアウトしてしまい、それから頭に血が上って、我を忘れるくらいの感じで集中して走っていたのですが、途中からは絶対に接触しないような走りを意識して走りました。ただ、途中でセーフティカーが入ってしまったりもして、今回は勝つのが難しい状況かなと思っていたのですが、最後にまた雨が降ってきて、それに助けられた感じです。最後の雨の時は自分のペースが速いのか遅いのかもわからず、ピットに入ろうかとも思いましたが、その時には残り10周を切っていましたし、無線で前のクルマよりも数秒速いということを聞いて、『もう、このまま行くしかない』と思って、そのまま走っていたら、よくわからないうちにトップに立っていました。ミシュランタイヤは予選でも良かったですし、今回はタイヤにも助けられ、寿一さんの素晴らしい走りにも助けられ、優勝することができて、本当に嬉しいです。今回はとにかく優勝したいという思いがあり、何となく自信もあったし、開幕戦でTDPの平手選手が優勝しているし、Fニッポンでは一貴選手も優勝しているし、大嶋選手も予選で活躍しているし、僕もいるぞというところを見せたかったので、とにかく早く優勝したいという思いがありました。今、この場にいられてホッとしていますし、これから先ももっといける自信もありますので、今後が楽しみです」

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