Team KYGNUS SUNOCO
Formula NIPPON RACE REPORT
JAF GP-FUJI SPRINT CUP
DRIVER:HIROAKI ISHIURA
CIRCUIT:1LAP=4.563km
RACE:22LAPS(100.386km)
■3位スタートからポジションアップ、2位表彰台獲得!!
昨年に続いて今年も開催されたJAF Grand Prix 富士スプリントカップ2011。SUPER GT、FormulaNIPPONの併催で、それぞれが22周、約100kmのスプリントレースを行う。ピットインの義務付けもなく、短いレース距離のため、予選順位のグリッドが重要になる。
前日までの雨が止み、青空の下で迎えた11月12日(土)、今回の予選は10:15~11:15の1時間で、スーパーラップ方式により1台ずつタイムアタックを行った。開始時の気温16℃、路面温度21℃。前日激しく降った雨により、路面はライン上はほぼ乾いて1きているものの、ところどころ乾き切っていないところもあるという難しいコンディション。今年のポイントランキングの逆順で出走し、シリーズ6位の石浦は11番目にコースイン。1'26.297でタイム順位は5番手。今回はラップタイムと、メインストレートの最高速をそれぞれポイント化し、そのポイントの合算で決勝グリッドが決まるという変則的なルールがあり、石浦はストレート最高速ポイントを加えるとグリッドは3番手に決定した。
11月13日(日)も天候は晴れ。フォーメーションラップは12:00にスタート。気温18℃、路面温度26℃と前日よりも暖かいコンディションでレーススタートを迎えた。順調なスタートを決めた石浦は、1コーナーで前車がラインをはみ出したところを上手くかわしてポジションアップ。さらにトップを猛追するも、4周目でその差は1秒以上に開き、そこから先はジワジワと差を広げられてしまう。しかし3位の後車に対しても少しずつ間隔が大きくなって行き、順調なラップタイムを刻みつつ、危なげない走りで周回を重ねて行く。結果22周ポジションを守り抜いて2位でチェッカーを受け、表彰台を獲得した。
⇒石浦宏明のコメント:
「変則的な予選だったので、チームで一番効率の良いところを予想してセットアップしてもらいました。普段の富士レースの時とは違ったセッティングで持ち込んでもらって、予選まではクルマの状態が分からなかったんですが、走ってみるとストレートのスピードも伸びたし、ハーフウェットに近いようなコンディションの中クルマのバランスも良かったので、シリーズ戦を含めて今年一番良い3番手という予選順位でした。決勝もスタート直前の8分間の走行で走り出してみて、少しだけ空力をアジャストするに止まりました。今季はスタートも良くなかったので、せっかくの3番手グリッドですしスタートに集中し、良いスタートが切れました。1コーナーで前の2台が競っているのが見えたので、イン側で前に出るのを狙っていたら出ることができて。その後はトップのオリベイラ選手を追ってプッシュしましたが、2周目に入ったところの1コーナーで抜けそうなチャンスが一度だけあったのに、ちょうどその時1コーナーにイエローフラッグが出ていて残念ながら追い越し禁止でした。その後は少しずつ差を離されて行くような状況で、そこには課題が残ったかなと思います。今までの富士に比べると、他車に比べて速さもあったし、来年に繋がる内容で今年最後のレースを終えられて良かったと思います。」
⇒土屋武士 監督のコメント:
「今シーズン最後のビッグイベントということで、是が非でも良い結果で終わりたいという意気込みでチームとともに富士へ入りました。予選は最高速とタイムとの合計ポイントで順位が決まるというちょっと特異な予選方式で、多少は最高速にクルマを振りながらもまずはしっかりと走れるようにマシンのセットアップをしての予選でした。いきなりドライコンディションのぶっつけ本番という難しい状況にしては良いタイムだったと思うし、最高速もそこそこのタイムで結果的に総合3位になれたというのは、この予選の面白いところだなと思います。せっかくの良いポジションなので、石浦はすごく意気込んだと思いますし、僕としてはそこにすごく期待をしていました。何かやってくれそうな雰囲気が伝わったので、僕はそれをしっかり応援してサポートするだけだなと。その予感は当たって、いきなりスタートで2位に上がり、今まで見た石浦のレースの中では一番力強い走りで、何が何でも勝ちたいんだという気持ちが終始伝わってきました。ただトップはそれ以上に速くて、上には上がいるんだと思い知らされる一方で、自分たちの力を出し切ったレースが出来たので、良い締めくくりになりました。こういう環境を与えて頂けたのも応援してくれる皆様のお陰で、その期待に応えられるよう今後も皆で頑張っていきます。本当にご声援ありがとうございました。」
