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スーパーGTニュース

投稿日: 2015.10.31 00:00
更新日: 2018.02.17 11:19

立川「とにかく明日はいい結果を持ち帰りたい」


2015 SUPER GT Race Report ZENT CERUMO RC F #38立川祐路/石浦宏明
第7戦オートポリス SUPER GT in KYUSHU 300km

◆10月31日(土) Qualify
公式予選総合結果 2位(1分33秒000)
公式予選 天候:晴れ |コース状況:ドライ

 前戦菅生ではアクシデントが相次ぐ中、粘りの戦いを見せて貴重な1ポイントを加算、ドライバーズランキングでは6ポイント差のランキング4位につける立川/石浦を擁するLEXUS TEAM ZENT CERUMOにとって、残る2戦はタイトル争いに向けての正念場。第7戦の舞台となるオートポリスは、阿蘇外輪山エリアに位置するアップダウンに富んだ全長4.674kmのチャレンジングなサーキットだ。

 このオートポリスでの第7戦は、レギュレーションによりウエイトハンデが獲得ポイント×2kgから×1kgに減じられるため、現在45ポイントを獲得している#38 ZENT CERUMO RC Fは今大会45kgのウエイトハンデを搭載してレースウィークに臨むこととなるが、燃料リストリクターは外れるとはいえ、ウエイト自体は非常に重い状態。それでも最終戦でのタイトル争いに生き残るためには、是が非でも上位入賞でしっかりとポイントを加算しておきたいところだ。

 走行初日となった土曜日のオートポリスは、やや雲が多いものの明るい日が差し、まずまずの天候。しかし山岳コースのオートポリスとあって気温8℃、路面温度13℃と爽やかながら肌寒く感じる中、#38 ZENT CERUMO RC Fは午前9時からの公式練習に臨んだ。

 オンタイムでスタートしたセッション、開始早々の午前9時04分に#64 Epson NSX CONCEPT-GTが第1ヘアピン手前でスピン、スポンジバリアにクラッシュしてしまい、いきなり赤旗中断となってしまうが、#38 ZENT CERUMO RC Fは序盤ピットで待機しており、大きな影響は受けず。再開を待つ間、リラックスした表情でサインガードの石浦がテレビカメラに手を振る様子が映し出される。

 そしてセッション再開となった午前9時23分。まずは立川がステアリングを握ってピットを離れるが、計測1周目は1分49秒543とゆっくりとしたペース。2周目を1分41秒515として6番手につけた#38 ZENT CERUMO RC Fは、さらに1分40秒047を刻むと、1周置いて1分35秒110と一気にペースアップし#38 ZENT CERUMO RC Fを3番手に押し上げる。

 この後いったんピットに帰還した#38 ZENT CERUMO RC Fだが、午前9時42分には再び立川のドライブでピットアウトも、2周ほどでピットイン。その後も細かくピットイン&アウトを繰り返しつつ作業を進めて行くことに。

 そして午前10時11分には石浦がステアリングを握ってピットアウト。この時点では6番手にポジションを下げていた#38 ZENT CERUMO RC Fだが、まず1分38秒292を刻んだ石浦は、1分37秒974、1分37秒408と3周計測するとピットへ。その後再びピットアウトした石浦は、午前10時25分のGT300占有時間帯まで周回を続け、混走時間帯を6番手で終えた。

 午前10時35分からのGT500占有時間帯、開始2分の時点で#38 ZENT CERUMO RC Fは再び石浦のドライブでピットアウト。1周目を1分43秒台とゆっくりとしたペースでタイヤを温めると、2周目は1分37秒022にペースアップ。さらに翌周、1分33秒938を叩きだし、9番手まで下がっていたポジションを6番手に押し戻すことに。このポジションままチェッカーを迎えた#38 ZENT CERUMO RC Fは、公式練習を6番手で終える結果となった。

 FIA-F4選手権の公式予選、そしてピットウォークを終えた午後1時30分、いよいよ明日の決勝グリッドを決める公式予選が始まった。GT300のQ1に続き、GT500のQ1セッションは午後1時50分から行われた。

 Q2への進出権を手にするべく、LEXUS TEAM ZENT CERUMOはこのQ1を石浦に託すこととなった。セッション開始から約8分を待って、石浦が午後1時58分にピットを離れる。

 石浦は計測1周目に1分42秒260を刻むと、早くも翌周の計測2周目にアタック。ここで1分33秒817をマークしたNo.38 ZENT CERUMO SC430は、この時点で2番手に浮上するとアタックを終了しピットへ。その後ライバル勢がタイムアップしたため、ポジションこそ6番手に後退したものの、#38 ZENT CERUMO RC FはまずはQ2への切符を確保することに。

 そして再びGT300のQ2が終わった午後2時35分、オンタイムでGT500のQ2セッションがスタート。このオートポリスでも5回と、コース最多ポールポジション獲得記録を誇る立川が、#38 ZENT CERUMO RC Fに乗り込んで残り8分となった午後2時39分の時点でピットアウトして行く。

 インラップを終えた立川は午後2時42分、残り5分となったところで計測ラップに入ると、まずはタイヤを温めながら1分38秒868でモニターの2番手につける。しかし、早めのアタックラップに入っていたライバル勢が次々立川のタイムを上回って行き、#38 ZENT CERUMO RC Fは6番手まで後退。しかし、その翌周に渾身のアタックを行った立川は1分33秒000! しかし僅かにコンマ1秒トップに及ばず、2番手に。

 これでアタックを終えた立川はピットへと帰還。惜しくも6度目のオートポリスでのポールポジション獲得はならなかったが、見事#38 ZENT CERUMO RC Fはフロントロウを手にして明日の決勝に臨むこととなった。