201 1SUPER GT RaceReport
ZENT CERUMO SC430 #38 立川祐路/平手晃平
第8戦ツインリンクもてぎ< MOTEGI GT 250km RACE>
◆10月15日(土)Qualify
公式予選総合結果13位(1分54秒736)
<公式予選>天候:雨|コース状況:ウエット
第6戦富士で優勝、さらに第7戦オートポリスでは3位表彰台を獲得と、まさに絶好調ともいうべき後半シリーズを戦ってきたLEXUS TEAM ZENT CERUMO。11月に富士でのJAF GPこそ残してはいるものの、早くも今大会が最終戦となる今シーズンは、惜しくもチャンピオン獲得こそならなかったが、ランキング2位獲得のチャンスも少なからず残していることはもちろん、来季に向けてのさらなるレベルアップのためにも、ノーハンデで争われるこの最終戦も好成績をもって締めくくりたいところだ。
最終戦の舞台は、昨年と同じくストップ&ゴーレイアウトで抜きどころの少ないテクニカルなコースとして知られるツインリンクもてぎ。土曜の天気予報は終日雨で、金曜の搬入日こそ持ちこたえていたものの、やはり夜半から降り始めた雨は、公式練習開始の1時間ほど前から激しさを増すなどした結果、午前9時45分からの公式練習は完全なウエットコンディションでのスタートとなった。
一番ピット出口に近いピットということもあり、セッション開始と同時にコースインしたZENT CERUMO SC430のステアリングを握るのは立川。ウエットタイヤを履いた立川は、まずはコンディションとフィーリングを確かめながら周回を重ねると、2分00秒683をマークし5番手につけピットイン。やや雨脚が強まる中、ピット内でマシン各部のチェックやセットアップ修正を終えると、再びピットアウトした立川は、午前10時07分に再びコースインするなど、ピットイン&アウトを繰り返しつつ、雨量が微妙に変化し続ける難しいコース状況を見極めながら、タイヤ評価とセットアップを進めて行く。
午前10時30分に1分58秒161へとタイムアップ、この時点での8番手につけた#38 ZENT CERUMO SC430だったが、午前10時33分にGT300マシンがグラベルにスタックしたためにセッションは赤旗に。再開は午前10時40分となったが、ここで再びピットアウトした立川は、1分55秒280にタイムアップしタイミングモニターの2番手としてピットインする。
この頃から雨が止み、どんどん路面状況が良くなって行く中、さらに走行を続けた#38 ZENT CERUMO SC430は、小刻みにピットイン&アウトを行いながらセットアップ作業を行うと、セッション残り15分となったところで立川から平手に交代。ピットアウトした平手もフィーリングをチェックしながらじりじりとタイムアップを続け、チェッカーフラッグが提示されたファイナルラップには1分55秒304の自己ベストをマークすることに。結局このセッションを11番手で終えた#38 ZENT CERUMO SC430だったが、雨量と路面コンディションの目まぐるしく変化する中、まずまずのフィーリングを得て午後の公式予選1回目に臨むこととなった。午後1時05分にスタートとなった公式予選1回目。ノックアウト方式を採用する今大会、ポールポジションを決するQ3へ進出するための最初のハードルとして、まず#38 ZENT CERUMO SC430はこのセッションで11番手までに入らなければならない。
相変わらず雨がそぼ降る中、まずは最初の30分間の混走時間帯に基準タイムクリアをこなすべく、平手が#38 ZENT CERUMO SC430のステアリングを握って開始と同時にコースイン。先頭を切って計測に入った1周目を1分57秒477とした平手は、計測3周目に1分55秒580をマークし2番手に。基準タイムをクリアし、フィーリングを確認した平手は午後1時17分にピットインすると、立川に#38 ZENT CERUMO SC430を託す。
コースインした立川は、ゆっくりとタイヤを温めると1分56秒145にまでタイムを上げるといったんピットへ向かい、ラスト10分のGT500占有時間帯のアタックを想定したセットアップ修正を行うと、午後1時28分に再びピットアウト。ここで立川は1分55秒227までタイムアップし、一時下がっていた#38 ZENT CERUMO SC430のポジションを7番手に押し上げると、翌周にも1分55秒248と好タイムを刻んで最終的な確認を終了。いよいよラストのアタックへの準備を終えることとなった。
GT300の占有時間帯が終わった午後1時53分、雨量の急変に備え、早々にタイムを出しておくためにGT500の占有時間帯がスタートすると同時に先頭でコースインした立川。しかし、まだコース上を走っていたGT300マシンがグラベルにスタックしたことで、セッションはいきなり赤旗になってしまい、GT500の占有時間帯は、午後2時ちょうどに仕切り直してスタートすることに。再開を待つ間、マシンの前に立ちピットロードからどんよりと曇った空もようを眺める高木監督の、さらなる天候の悪化への心配をよそに、ここでもいの一番にコースインした立川は、タイヤを温めつつ1周目を2分03秒770でストレートを通過。
まずはアタック1周目を1分55秒032として、ポジションは9番手。5コーナーで#8 ARTA HSV-010がコースアウトするなど、難しいコンディションの中渾身のアタックを見せる立川は、翌周1分54秒736にタイムアップを果たすものの、ライバル勢も一気にタイムアップしており、#38 ZENT CERUMO SC430のポジションは10番手という状況。なぜか混走時間帯よりもグリップ感がなく、思うように走らない#38 ZENT CERUMO SC430に必死でムチを入れながらアタックを続ける立川だったが、ラップタイムは1分54秒930、1分54秒877と頭打ちの状態。予想外の苦戦にスタッフたちも祈るような表情でピット内のモニターを見つめるが、チェッカー提示後、ファイナルラップの立川のアタックも1分55秒013とタイム更新はならず、最終的に#38 ZENT CERUMO SC430のポジションはまさかの13番手、Q1での敗退となってしまう。
Q3への進出を狙っていたLEXUS TEAM ZENT CERUMOだったが、まさに想定外の展開で上位11台に許されるQ2進出をも阻まれることに。重苦しい雰囲気に包まれた予選後のピットだったが、終日ウエットコンディションとなった土曜から一転、予報では天候が回復し明日の決勝はドライコンディションになると言われているだけに、ぶっつけ本番となる決勝では予想外の展開となる可能性は充分。13番手という後方グリッドからのスタートを強いられる#38 ZENT CERUMO SC430だが、最終戦に相応しく来季に繋がる胸のすくような、怒濤の追い上げ劇を期待したい。
ドライバー/立川祐路
「朝の公式練習ではフィーリングも悪くなかったですし、予選1回目が始まってからもユーズドタイヤで走っておかしなところはなかったのですが、なぜか僕がGT500の占有時間帯で履いたタイヤのグリップ感がなくて……。基本的に朝にタイムを出したものと同じタイヤを選んで行きましたし、コース上の水の量も同じような感じだったんですが、まったく朝とはフィーリングが違っていました。シングルポジションには行けるだろうという手応えがあっただけに残念ですが、バランス的にはリヤのグリップやトラクションがなく、かなりオーバーステアでした。13番手というポジションは残念ですが、明日の決勝は恐らくドライになるでしょうし、そうなれば状況はまったく違ったものになるはず。このところ決勝でのペースは良いので追い上げる、良い形のレースを戦いたいと思います」
ドライバー/平手晃平
「今日はフリー走行の終盤にフィーリングチェックを行ったのと、予選1回目に基準タイムをクリアするために走った程度なのですが、そこでのフィーリングからは以前ウエットで調子が悪かったときに比べてかなりクルマの状態が良くなっていることが感じられましたし、タイヤとのマッチングも良かったので、普通に走ればQ3まで行けると思っていたのですが……。なぜか立川さんのアタックの際にタイヤが充分グリップしてくれなかったようで、原因が分からないですね。予選順位は悪いですが、前戦も予選10番手から追い上げのレースをして表彰台に立っていますし、どんな状況であれひとつでも上の順位でフィニッシュしたいと思います」
監督/高木虎之介
「予選13番手という結果には残念というしかありませんが、このところのLEXUS TEAM ZENT CERUMOは良い流れで戦えていますし。明日は晴れるという予報もありますから、決勝ではドライバーふたりが良い戦いを見せてくれると信じています。ドライとなればぶっつけ本番の決勝となるわけですが、最近持込みのセットアップが良いですし、その状態で前戦のようにドライバーが頑張ってくれればと。明日は今季最終戦ということもあり、レース中に色々と波乱が起こりそうな予感もあるので、そこをうまくすり抜けて表彰台を目指して、最後のレースを気持ち良く終わりたいですね」
