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スーパーGTニュース

投稿日: 2015.08.31 00:00
更新日: 2018.02.17 10:02

立川「周回遅れが絡む状況もうまく利用出来た」


2015 SUPER GT Race Report ZENT CERUMO RC F #38立川祐路/石浦宏明
第5戦 鈴鹿サーキット 44TH INTERNATIONAL SUZUKA 1000km

◆8月30日(日) Race
決勝総合結果 2位

決勝 天候:雨~曇り |コース状況:ウェット~ドライ
 1000kmという長丁場での戦いとなる第5戦。土曜に行われた公式予選では、今大会から科せられた燃料リストリクターというハンディキャップを跳ねのけ、見事予選2位、フロントロウを獲得した#38 ZENT CERUMO RC F。しかし、予想されていたとはいえ、決勝日朝の鈴鹿サーキットは前夜の雨が残りフルウェット状態と余談を許さないコンディションとなった。

 通常大会であれば午前にフリー走行が設けられ、そこで決勝に向けてのセットアップ確認などを行うが、今回は1000kmレースのためにフリー走行はなし。FIA-F4、ポルシェといったサポートレースの間に路面がどんどん好転するものの、時折パラつく雨の影響もあって決勝を前にした午前11時08分からの20分間のウォームアップは、各車ともにレインタイヤでの走行に。LEXUS TEAM ZENT CERUMOも、スタートドライバーを務める石浦がステアリングを握り、セットアップとレインタイヤの評価を慌ただしく終え、2分00秒482の3番手につけて決勝を迎えることとなった。

 華やかなスタート進行の後、午後零時30分に白バイとパトカー先導によるパレードラップがスタートすると、2番グリッドから石浦の駆る#38 ZENT CERUMO RC Fも隊列に加わる。相変わらず雨が断続的に降るトリッキーなコンディションの中、翌周にはフォーメーションラップが行われ、ついに午後零時39分に1000km、173周という長い戦いの火蓋が切って落とされた。

 鋭い加速を見せた石浦だったが、それを上回る加速で#64 Epson NSX CONCEPT-GTが2番手に浮上、石浦は無理せず3番手に後退も、デグナーで#64 Epson NSX CONCEPT-GTがトップの#1 MOTUL AUTECH GT-Rをも捕らえたことで、石浦も#1 MOTUL AUTECH GT-Rに並びかけるが、ここは一歩届かず3番手キープに。結局#38 ZENT CERUMO RC Fは、オープニングラップを3番手で終えることとなった。

 序盤、ペースの上がらない#1 MOTUL AUTECH GT-Rにプレッシャーをかけ続けた石浦だったが、7周目にはハイペースで追い上げて来た#15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTの先行を許し4番手に、さらに8周目には周回遅れの登場に行き場を塞がれ、#12 カルソニック IMPUL GT-Rにもポジションを奪われるなど、序盤は苦戦した#38 ZENT CERUMO RC Fは、最初の10周で8番手まで後退する。