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投稿日: 2015.10.07 00:00
更新日: 2018.02.17 10:48

篠原拓朗、FIA-F4 SUGOで自己最高位の4位入賞


VSR SQUADRA CORSEプレスリリース

FIA-F4第5大会(スポーツランド SUGO)レビュー
篠原拓朗が決勝レース2で4位入賞。グスタボは区間タイムで速さを証明。

■大会概要
開催地:宮城県・スポーツランド SUGO(一周:3.7375km)
開催日:2015 年 9月19日(土)~20日(日)

■大会結果
・19号車:篠原 拓朗
9月19日(天気:晴れ/路面:ドライ)第9戦予選:7番グリッド
9月19日(天気:晴れ/路面:ドライ)第10戦予選:5番グリッド
9月19日(天気:晴れ/路面:ドライ)第9戦決勝(規定周回数:15周、最大30分間):9位
9月20日(天気:晴れ/路面:ドライ)第10戦決勝(規定周回数:15周、最大30分間):4位

・63号車:グスタボ・ミヤサバ
9月19日(天気:晴れ/路面:ドライ)第9戦予選:20番グリッド
9月19日(天気:晴れ/路面:ドライ)第10戦予選:26番グリッド
9月19日(天気:晴れ/路面:ドライ)第9戦決勝(規定周回数:15周、最大30分間):19位
9月20日(天気:晴れ/路面:ドライ)第10戦決勝(規定周回数:15周、最大30分間):18位

■大会レビュー
 2015シーズンのFIA-F4 第5大会は9月19~20日、宮城県のスポーツランド SUGOで31台の参加により実施され、VSR ランボルギーニ・スクアドラ・コルセ・フォーミュラ・ジュニア・チーム(VSR Lamborghini Squadra Corse Formula Junior Team)は、14シーズンのスーパーFJのもてぎと東北の両シリーズで王者に輝いた篠原拓朗(しのはら たくろう/20歳)と、アメリカ US2000シリーズやブラジル・ツーリングカー選手権で頭角を現すグスタボ・ミヤサバ(Gustavo Miyasava/19歳)を起用する2台体制で挑みました。

 これまで当チームでFIA-F4に参戦した12シーズンのフォーミュラ・アバルト・ヨーロッパとイタリアの両シリーズ王者、ニコラス・コスタ(Nicolas Costa/23歳・ブラジル)はランボルギーニ・スーパートロフェオへのステップアップが予定されており、今大会ではグスタボ・ミヤサバのドライビングアドバイザーを務めました。

 19号車の篠原は19日(土)午前に実施された予選で、ベストタイムに基づき第9戦決勝レースの7番グリッド、セカンドベストタイムに基づき第10戦決勝レースの5番グリッドを獲得しました。迎えた19日(土)の第9戦決勝レース、スタートの混乱でポジションをふたつ落としてしまい、9番手で1周目を終えました。レースは上位陣も大きな変動はなく、前をいくマシンを追い続けましたが、抜くには至らず9位のままチェッカーを受けました。

 20日(日)の第10戦では自己最上位グリッドからのレースとなり、スタートもうまく決めてポジションキープ。前を行くマシンに追いすがり、一時は前を行くマシンのスリップストリームに届く場面もありましたが、相手選手の絶妙なブロックに阻止され、オーバーテイクは成りませんでした。逆に後続からのプレッシャーをかけられる場面もありましたが冷静に対処し、今シーズン自己最高位の4位でチェッカードフラッグを受けました。

 63号車のグスタボは19日(土)午前に実施された予選で、第9戦決勝は20番グリッド、セカンドベストタイムによる第10戦決勝は26番手からのスタートとなりました。迎えた19日(土)の第9戦決勝レースは無難なスタートを決めましたが1台に先行を許し、1周目は21番手でコントロールタワー前を通過。そこから次第にペースアップし、4周目には19番手に浮上。しかし前をいくF3やGTを経験するベテラン・ドライバーの巧みなブロックを最後までかわすことが出来ず、そのまま19番手でチェッカードフラッグを受けました。

 20日(日)の第10戦では26番グリッドからスタートし、絶妙なスタートでポジションをアップ。一気に22番手まで浮上します。2周目には1台をパスし、21番手。続く3周目には20番手、4周目には19番手とポジションを上げます。そして中団グループのマシンが1台コースアウトしたこともあって、18番手に浮上し、そのままチェッカードフラッグを受けました。レース中、高速区間である第4セクターのタイムはトップの選手やチームメイトの篠原よりも速く、FIA-F4 デビュー戦で大器の片りんを見せてくれました。

 なお、FIA-F4 第6大会は 10月31日(土)~11月1日(日)に大分県のオートポリスサーキットで開催されます。

■コメント
・19号車:篠原 拓朗
「練習走行のSPコーナーでクラッシュしてしまい、木曜日、金曜日と悪い流れを作ってしまったのは自分のミスです。予選でその悪い流れを払拭できたと思ったのですが、第9戦は抜けるタイミングがなかったとはいえ、納得できないレースとなってしまいました。第10戦は自己最高位のグリッドからスタートし、スタートもうまく決まったので表彰台を意識していたのですが、目の前のドライバーを最後まで仕掛けるところまでいけず、抜けませんでした。チームのスタッフは褒めてくれましたが、自分としては情けない気持ちで悔しいです。ただ、2レースともにポイントを獲得できたのは今季初なので、成長はできたのかなと思っています。ようやくいろいろなものが見えてきているので、またここから更に成長していきます。また、ランボルギーニからスーパートロフェオのテスト・ドライブのチャンスを頂きました。このレースが終わったらすぐにイタリアへ飛び、アドリア・サーキットでテストさせてもらえるそうです。GT300クラスよりパワフルで速いマシンだそうですが、すごく楽しみにしています。ミスすることなくパフォーマンスを見せて、来年のチャンスをつかめたらいいと思っています」

・63号車:グスタボ・ミヤサバ
「VSRランボルギーニ・スクアドラ・コルセ・フォーミュラ・ジュニアチームの一員として、日本のFIA-F4に参戦できることになったことを感謝しています。日本も初めてですし、新幹線も初めてで、チームもサーキットも、マシンも初めてなのに、練習走行がほとんど雨で、予選、決勝が晴れというのは、僕にとって厳しい条件でした。でもチームのスタッフはとてもいい仕事をしてくれましたし、同郷のニコラス・コスタにかなり助けられました。予選で初めて新品タイヤを履いたので、いいアタックができませんでした。第9戦は、スタート練習が許されていなかったので、ぶっつけ本番となってしまいましたが、まずまずでした。レースは前のマシンのドライバーがまったくミスをしなかったので最後まで抜けませんでしたが、最終ラップには予選タイムよりいいタイムをマークできたので、まだまだ練習が必要です。第10戦も大きな変化はなかったですが、抜けるマシンは何台かいたし、区間タイムでは第4セクターがトップの選手やチームメイトより速かったと聞いて、少し嬉しかったです。次のオートポリスは難しいサーキットだと聞いていますし、早めに日本に来て、チームのシミュレーターで練習させてもらう予定です」


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