2011年SUPER GT 第4戦
「D'STATION KeePer SC430 善戦するも惜しくもリタイア」
東日本地域を未曾有の被害が襲った「東日本大震災」から3ヶ月と19日。まさにその被災地でもある、宮城県は「スポーツランドSUGO」にてスーパーGTの第4戦、「SUGO GT 250Km RACE」が開幕した。
会場となる「スポーツランドSUGO」も、3月11日に発生した大震災により甚大な被害を受け、コースや施設など大きく改修工事が行われ迎えた本大会は、「東日本大震災復興支援大会」と位置付けられ、「復興へ頑張ろう!みやぎ」の合い言葉のもと、宮城県はもとより東北各県の復興の大きな活力となるべく開催される今回。
第2戦と開幕戦は、事前のテストがキャンセルされた事もあり、異例の3Day開催となっていたが、本大会からは通常通りの2Day開催。「D'STATION KeePer SC430」は金曜日、サーキットへと到着し、予選へ向けたセットアップを開始。
前戦、前々戦とマシンのポテンシャルはあるものの、トラブルやミスによりポジションを落としてしまっているチームは、ここまで幾度もミーティングを重ね、更なる戦力アップも図り万全の体制で本大会へと挑む。
今回の目標を「最低でも表彰台!」と設定し、まずはスーパーラップ方式の予選でどれだけ前に行けるのか?事前に行われた鈴鹿でのテストデータ等も踏まえ、SUGO用にセットアップされたマシンでまずは土曜日のフリー走行を迎える。
公式練習
7月30日(土) 8:25~10:10
迎えた土曜日。東北地方のファンにとっては待ちに待ったスーパーGTの走行だが・・・残念ながらSUGOの空は朝から雨模様。
時折激しく降ったりもするコンディションのもと行われた公式練習。まずは脇阪がステアリングを握りコースイン。直前に雨用へセット変更を受けた「D'STATION KeePerSC430」は精力的に周回を重ね、足回りのセットアップやタイヤの違いを確認しつつ、まずまずの状態に仕上がった所で残り30分、ドライバーをクートへと交代。さあ、コースイン! といった所で最終コーナーでクラッシュが発生!
赤旗中断となり・・・車両回収を待ってセッション残り10分でクートがコースイン。雨が弱くなった事もあり、浅溝のレインでコースインしたクートはベストタイムを更新する走りでセッションを終了した。
公式予選12:25~13:10
スーパーラップ予選15:10~
迎えた公式予選。今回も前回に続きスーパーラップ方式の予選。まずは混走セッションで脇阪がステアリングを握りコースイン!慎重にタイヤを暖めて迎えた3周目、まずは総合2番手のタイムを記録し、文句無しの基準クリアとしてクートへと交代。
代わったクートもコースインしようとするが・・・なんとコース上でクラッシュがあり赤旗中断。残り時間5分で再開となるが、赤旗により基準タイムをクリア出来ていないドライバーが多く、コース上は大混雑! その中でクートも果敢にもアタックを試みるが、その差わずかに届かず、その後のクラス別走行時間帯に望みをつなぐ展開。
そして迎えたGT500クラスの走行時間帯、僅かな差で基準タイムに届かなかったクートは、再びニュータイヤを装着してコースイン!慎重にタイヤへ熱を入れアタックを行い、まずは総合3番手へと付け他車のアタックを待つ展開。その後他車もタイムを更新するが、最終的に10位となり無事に今季初のスーパーラップ進出を決めた!
迎えたスーパーラップ。1回目の予選10位から順番にスタートとなる為、出走順は1番最初。セッション開始と同時に脇阪はコースインし、まずはタイヤを暖め、引き続きウォーミングラップ1周の後、いよいよ迎えた予選アタック!雨の量は確実に増えており、コースの所々に川が出来ている最悪なコンディションの中、脇阪は果敢にアタックを行い、まずは総合2位、その後他車のアタックを待つ展開となり、結果は2つポジションを上げ総合8位。今季初のシングルポジションからのスタートとなり、決勝に期待が掛かる予選となった。
フリー走行
7月31日(日) 9:10~10:55
迎えた決勝日。予報では、午前中グズつくものの・・・午後には回復する方向と言われる中完全なるウェット路面で走行スタート。「D'STATION KeePer SC430」は、まずはクートがステアリングを握りコースイン!タイヤ交換、ドライバー交代のシュミレーションを行いつつ、セッション半分程走った所で脇阪へと交代。
未だ決勝レースのコンディションが不透明な中、様々なセッティングのオプションを探りながら、データを収集する為の走行を終了。あとは決勝を待つばかりの「D'STATION KeePer SC430」となった。
決勝レース(68Laps) 14:00 スタート
震災後、東北での初の開催となる「SUGO GT250km RACE」本来であれば快晴の夏空のもとスタートを迎えたい所だが・・・・・残念ながらSUGOの空はどんよりと曇り、再び雨もやって来そうな不安定な空模様。
「東日本大震災復興支援大会」と位置付けられた今回、被災地から500名ものモータースポーツファンがご招待され、各チームの応援団で埋め尽くされた満員のグランドスタンドを前に定刻の14時、決勝レースがスタート!予選8番手から「D'STATION KeePer SC430」のステアリングを握るのはアンドレ・クート。
ここSUGOは1コーナーがタイトな事から、スタート直後のトラブルも付き物だが、今回は全車クリーンスタートとなり、クートもまずはポジションキープで1周目のストレートを通過。
回りは固めのタイヤをチョイスしたライバルが多いのか?全体的にペースが遅い中、「D'STATION KeePer SC430」は好調なペースで周回を重ね、まずは2周目、#17を捉え7位、さらに続く3周目には#36を捉え6位へと着実に順位を上げるクート。
更に快調にラップを重ねるが、10周を過ぎる頃には早くもGT300クラスの周回遅れが発生。他車のペースも上がり、再び各所でバトルが展開する流れとなるが・・・今回「D'STATION KeePer SC430」はスティント後半に他車のペースが落ちた所でペースを上げる戦略をとっており、中盤は抜かれてもタイヤを持たす作戦。意図的にラップタイムを押さえるクートに対し、#17、#38、#19、#6が連続して襲い掛かり、25周目にはポジションを10位と下げるが、チームは落ち着いて路面とタイヤの状況を無線で確認、そのインフォメーションを頼りに脇阪のスティントで使用するタイヤを決め、ついに26周目予定通りのピットイン!
前回、前々回のビット作業でのトラブル経験を踏まえ、今回はノーミスで脇阪を送りだし、ここから徐々に順位を上げていく展開。コースへと入った脇阪は、マシンコンディションが良い事もあり、快調にラップを重ね、徐々に前車をチェイス!
そして迎えた35周目、ルーティンのPitストップを終えコースへ戻った#17を目前に捉え、バックストレートエンドで仕掛けようとするが・・・タイヤが温まっていないからか? 予想以上に#17がハードブレーキングを行い接触を避ける脇阪は進路変更を余儀なくされるが、僅かに避けきれず、#17のリアアンダースポイラー部分に左フロントをヒット、これによりラジエターを損傷し、ただちに緊急ピットイン!
メカニックが直ぐに症状を確認するが、残念ながら治せるレベルではなく、この時点で今シーズン初のリタイアを喫する事となった。
チーム監督 飯田章
前戦でマシンの状態には手応えを持っていたので、今回は表彰台を目標にしていましたが・・・結果的にはトラブルを抱えリタイアとなってしまいました。走行ペースは非常に良く、作戦通りの展開だったので、レースが順調に進んでいれば良い結果を生んだと思いますが・・・本当に残念でした。悔しいですが、気持ちを切り替え、次戦鈴鹿こそ結果を伴うレースにしたいと思います。
脇阪寿一
今回は、前戦までのミスを踏まえチームが大幅に強化を図り、その結果メカニカルなミスも無くなり、自分も安心してマシンをドライブ出来る環境を作って貰ったのですが・・・僕みたいな立場がミスしてはいけない場面で、思ったよりも相手のブレーキタイミンクが早く、避けきれずに接触してしまいました。被災地でもある仙台で少しでも皆さんに頑張っている姿を見せたいと思っていのですが、途中リタイアという結果になってしまいとても申し訳なく思います。次の鈴鹿はポールtoウインを目指します。
Andre Couto (アンドレ・クート)
今回はとても難しいレースでした。他車と接触してマシンが壊れてしまい、結果、リタイア、ノーポイントでレースを終える事になったのは非常に残念ですが・・・チームの状態、マシンの状態は大変良くなっており、今回のSUGOでの走りを見ても、鈴鹿に向けて自信を持てる内容だと思います。次の鈴鹿で良い成績が残せるように頑張ります。
