3度のGT500クラスチャンピオンを誇り、2006年の移籍以来トムスのエースドライバーを務めてきた脇阪寿一が来季移籍する可能性が出てきた。寿一自身が11月25日に更新したブログで、「たぶん僕は来年トムスには居ないと思います」と告白しているもの。
1999年からスーパーGTの前身である全日本GT選手権に参戦を開始、2001年にはチーム・ルマンに移籍し、翌02年に初のGT500チャンピオンを獲得した寿一は、2006年に現在のトムスに移籍、06年、そして09年にチャンピオンを獲得するなど、トムスでは2度のタイトルをはじめ数多くの勝利を挙げてきた。
すでにアンドレ・ロッテラーとのコンビも4年目が経過し、今季最終戦もてぎでも勝利を飾った寿一だが、11月25日に自身の公式サイト(http://www.js-style.com/)内のブログで、『ちょっと・・・』というタイトルで記事を投稿。最近の悩みを語っている。
この中で寿一は、「多分、僕は来年トムスには居ないと思います。アンドレやチームの皆との別れはつらいですが。ですから、最終戦ではどうしても勝ちたかったし、JAFグランプリではああいう飛び出しても飛び出してもイケイケのレースがしたかった。色んな脇阪寿一を表現したかった。色んな意味で」とトムスからの移籍を示唆。最終戦、そしてJAFグランプリでみせたレース展開の“理由”を語った。
寿一は続けて、「諸先輩方が造り上げてくださったレース界をよりよい方向へ。難しい事かもしれませんが、立場が変われば考え方も変わってしまうかもしれませんが、絶対今の気持ち、考え方を忘れることなく行きたいと思います。脇阪寿一、大きな転機です」と今オフがターニングポイントになることを感じさせる文章を記載。これが何を意味するのか……!? オフの寿一の動きに注目したいところだ。