HANKOOK KTR
TEAM RELEASE
2012年 SUPER GT シリーズ Rd7 オートポリス

運も実力のうち 堂々の3位入賞

 九州地方で行われる唯一のレースがここオートポリスである。すべてのマシンがウェイト半分となる中HANKOOKは半分でも60k積まなければならない。現在シリーズランキング1位なので何としても上位に食い込みたい1戦である。

9月29日(土) 天候:雨 路面:ウエット 気温:16℃ 路面温度:18℃ 入場者数11200人

 台風の影響で雨が降ったりやんだりの天候の中で予選が開始された。路面改修が行われたオートポリスであるがこの雨の状況では判断が難しくコースアウトするマシンが続出する中、影山選手・藤井選手ともにコースアウトしないように最善の注意を払いながらも果敢にアタックする。

 Q1は影山選手担当である、路面状況は最悪のコンディションを走り切るだけでも精いっぱいなのにそれでも果敢に攻める走りを繰り広げてQ2進出を決める。Q2は藤井選手が担当する。コンディションは変わらず最悪の中でのタイムアタック開始、コースアウトするマシンを尻目に丁寧にアタックをして無事にQ3進出を決める。Q3は影山選手が担当するコースインしていよいよタイム計測に入ろうかという時に#88マネパの織戸選手にコーナーで寄せられてはじかれてしまうが上手く回避して続行するが、しかしタイミングを逃してしまい1'56.850のタイムで9位で予選を終えた。明日も雨の予報であるが台風一過で晴れるかも知れないいろんな状況を考慮して作戦をたてるミーティングに入った。

9月30日(日) 天候:雨 路面:ウェット 気温:16℃ 路面:17℃ 入場者人数21000人

 朝のフリー走行は濃霧の為中止になり、11時頃に再度の予定がこれも濃霧の為中止となり、今日のコンディションとマシンのセットを確認できずに決勝となってしまった。

 スタートドライバーは影山選手が務める。スタートして直ぐに8位にジャンプアップした後すぐに#0 BMWとサイドバイサイドをする後方に#61 BRZすぐ迫るも影山選手はさすがのテクニック走行でこの2台を振り切り1秒歳をつけて走る。その直後4コーナーにて#52 GREEN TECがクラッシュしてコースアウトでSCが入る。リスタート直後に#11 GAINERをパスして6位にアップする着実な走行である。その後も粘りの走りを行い26Lapには4位に浮上しもう目の前に#88マネパが見えている昨日の借りを返して3位になる、そのあともファステストタイムを出して走行し35Lapに#66がピットインの時点でトップに出る。41Lapにピットインして藤井選手にバトンタッチする。ポジション5位でコースヘ送りだした。

 藤井選手も降ったりやんだりの天候の中で懸命の走りをする中、後ろから#61 BRZがまたしても迫ってくる。相手はここオートポリスを得意とする佐々木選手、タイヤになかなか熱が入らずに苦労する藤井選手、コースアウトなどが続出する中での走行に気を使いながらも果敢に走り素晴らしいサイドバイサイドを繰り広げる。その状況下#3がなんと54Lapでナットが外れて戦線離脱をした、最後まであきらめずに走り続ける藤井選手に女神はウインクした。何とファイナルラップで#61 BRZがマシントラブルでスロー走行、最終コーナーでパスし3位でチェッカーを受けた。藤井選手の諦めずに最後まで走り続けた結果である。

 運も実力のうちである、本当にラッキーが重なり3位表彰台に上りシリーズランキング1位を死守した。

 次回のもてぎはポルシェも得意とするコースであるし、ウェイト無くなるのでガチンコ勝負になるであろうと予想される。

 いよいよ最終戦気を引き締めて戦いに挑みますので皆様の熱いご声援よろしくお願い致します。

鈴木恵一
棚から牡丹餅だったね。本当に今回はラッキーだった。次回はガチンコレース!前に行ったほうが勝ちだからやるしかない。最終戦に賭けます! 皆様ご声援よろしくお願い致します。

影山正美
「人事を尽くして天命を待つ」という気持ちで臨んだ今回のレースでしたが、まさにその通りの結果になりました。先の読めない天候の中、決勝で選んだタイヤは、水量が多い間では、#0 BMWと拮抗した戦いになりましたが、水量が減ってきてからはコンディションにマッチしていき、ペースアップすることができました。厳しい環境の中でチーム全体がミスなく仕事をこなしたこと、また、レース序盤のSCによるリスタートで開いた差がなくなったこと、トラブルで上位のマシンが戦線離脱したこと等を含め、9番手からスタートした自分たちにとって良い流れのレースとなり、3位11ポイント獲得という大きな結果がついてきたと思います。今回のレースでポイントリーダーを死守することができ、タイトル争いをする台数も減ったので、このまま良い流れを維持したままHANKOOKチーム初のタイトル獲得に向け、全身全霊をかけ最終戦に臨みます。今回も応援をして頂きありがとうございました。引き続き、宜しくお願い致します。

藤井誠暢
最終ラップの最終コーナーで3位に順位を上げることができ、表彰台に登れたことが何より嬉しいです。Rd6富士での優勝に続く2戦連続の表彰台獲得により、シリーズランキングも4点差でトップを死守できましたし、最終戦に向けとても自信を持っています。今回のレースは、予選から予想以上に苦戦を強いられ、決勝も我慢の展開が続いていたのも正直なところです。しかし、序盤の影山選手の素晴らしい追い上げや、チームの素早いピットワークやレースマネージメント、また、雨量変化のある難しいコンディションの中、Hankookタイヤが安定した性能を発揮してくれた事による好結果と思っいます。最終戦のモテギはポルシェとの相性も抜群のサーキット。ノーウエイトのガチンコレースで再び優勝を狙い、勝ってチャンピオンを決められるよう、チーム一丸となり万全の準備を進めて最終戦に挑みます!最後までHANKOOK KTRに熱いご声援を宜しくお願いいたします!!

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