話題の新ワンメイクレース、『GAZOO Racing 86/BRZ RACE』が富士スピードウェイを舞台に幕を開けた。エントリーは2台が出走を取り消したとはいえ、80台にも達して評判どおりの人気を明らかにした。

 13日に行われた予選は2組に分けて行われ、Aグループでは後藤比東至(SEVポテンザED86MART)が、Bグループでは大西隆生(オートバックスG786ポテンザ)がそれぞれトップに。現役GTドライバーとして注目された片岡龍也(BRIDE ADVAN 86)こそAグループ4番手と善戦したが、織戸学(RTRwithCOLLARS86)が同グループ14番手と予想外の結果の中、上位陣はさまざまなワンメイクレースで名を上げたドライバーでほぼ占められていた。

 決勝レースでポールシッターの後藤を1コーナーでかわし、トップに立ったのは2列目から好スタートを切った、ジムカーナドライバーでもある山野直也(P.MU RACING 86)だった。オープニングラップこそ山野に食らいついていった後藤ながら、2周目を終えると間隔が1秒半となる。

 5番手以降が大混戦の中、上位の4台は山野、後藤、大西、そして富澤勝(エヌワンテクノロジーWIN86)の順で単独走行になりつつあった。ところが5周目に入ると、突然山野のペースが鈍る。「油温か水温か、どうやら上がり過ぎてエンジンのセーブモードが入ったのか、吹けなくなってしまった」山野に、後続の3台が急接近。初めてトップ争いが接戦となる。

 だが、この初レースの勝利の女神は、山野の味方であり続けたようだ。7周目に入るとコーナーごとに後藤以下の順位が変動。8周目の突入時点で富澤が大西を抜いていたが、山野のリードも再び広がっていたからだ。10周目にチェッカーが振られた時には、後藤にほぼ3秒の差をつけていた。「スタートが決まったのが大きいですね。最初のレースで勝てて、とにかく超嬉しい!」と山野。

 なお、後藤にはレース後、装備品などの不備があり、1周減算のペナルティが科せられ、41位に後退。これで富澤が2位、大西が3位に繰り上がる。そして4位は片岡が獲得。それまでも背後で隙をうかがっていた松原亮二(ネッツ群馬FKマッシモμ86)を、最終ラップの13コーナーで逆転。まさにGT仕込みの勝負強さを見せつけていた。そして織戸も15台抜きを果たし、14位でゴールしている。

 この決勝には45台が進出。予選通過ならなかった33台が出走したコンソレーションレースでは、遠藤浩二(映画 真四谷怪談86)が優勝した。

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