ザウバーチームの上層部が、チームが現在深刻な財政難にあり、今の状況を脱するために投資者候補と交渉中であると認めた。
現在ザウバーは財政的に非常に厳しい状態にあり、活動を継続するためには、スポンサーと投資者を早急に確保する必要があるとみられている。
「今は非常に難しい状況だ。リソースがかなり限られており、不足している」と元チームプリンシパル、ペーター・ザウバーは、スイスの放送局Sportpanoramaに対してコメントしている。
「厄介であり、不安のある状態だ」
従業員への給料の支払いが遅れているといううわさもあるが、これについてはザウバーは否定した。
「F1で活動してきた20年間において、給料の支払いが遅れたことはない」
ザウバーは、いくつか大きなスポンサーが見つかれば救われると述べた。
「この点については確信を持っている。(スポンサー探しが)うまく進めば月末までにはすべてがクリアになっているだろう」
ザウバーは、SMP銀行およびSGMグループの共同オーナーであり資産家である、ロシアの銀行家ボリス・ローテンバーグとその兄アルカディと交渉を行っているといわれている。
チームプリンシパルのモニシャ・カルテンボーンは、現在の交渉相手の名前を明かしてはいないものの、チームの将来を確保できるような契約を近いうちに結べるはずだと述べた。
「今、私たちが難しい時期にいることを隠すつもりはありません。でもこの状況から抜け出すために、あらゆる手を尽くしています」とカルテンボーン。
「近いうちにこの状況から抜け出せると確信しています。今言えるのはそれだけです」
カルテンボーンは、シーズン途中での撤退について否定している。
「今シーズンのうちにここからいなくなるかもしれないと思ったことはありません」とカルテンボーンは述べた。