ハンガリーGP予選3番手のロメイン・グロージャンに車両規定違反が発覚し、スチュワードがペナルティの適用を審議していたことが分かった。
グロージャンのロータスE21は、予選終了後の車検でフロントフロアの“たわみ”が規定の数値を超えていたことが明らかになった。
スチュワードの声明では、「垂直荷重の適用を受けたとき、フロントフロアが5mm以上たわんだ」と記されており、グロージャンは予選結果から除外されることも予想された。
しかしロータスチームは、この問題が走行中のダメージによって引き起こされたと主張、予選Q2のターン11でマシンが縁石に乗り上げた際にフロアが衝撃を受けたとの説明をスチュワードに対して行った。
その結果、スチュワードは、チームの主張が正しかったことを認め、この件に対してそれ以上のアクションをとらないことを決めた。
「テレメトリーに基づき、マシンがQ2時、-7.3gから+11.1gに及ぶ垂直加速の衝撃を受けたことは明らかである。ビデオ証拠でも、テレメトリーと一致してマシンがターン11で底を打っていたことが確認された」
「この影響が、カーナンバー8のフロア支柱の破損を引き起こしたことは合理的と考えられる」
「車検により、カーナンバー8のフロア支柱が、無傷だったカーナンバー7のものと同一であることが認められる」
ペナルティを免れたグロージャンは、日曜の決勝レースを2列目3番グリッドからスタートする。