弱体化したユーロとUSAドルの影響で、ザウバーの2011年予算が損害を被っていると報じられている。
Blick紙の報道としてF1SAが伝えるところによれば、スイスに本部を置くザウバーは、280人ほどいる従業員の多くに比較的健全なスイスフランで給与を払っているものの、チームに入るF1のオフィシャル収入とスポンサー資金は主にドルとユーロで支払われているという。
「これは災難だ」と、チームを率いるペーター・ザウバーは語っている。「我々は賃金だけでなく、いくつかのサプライヤーにもフランで払っているからね」
さらにチームには別の懸念材料として、スポンサーであるマネー・サービス・グループの財政難もある。リヒテンシュタインを本拠とするこのグループは、ニキ・ラウダの被るキャップとトロロッソにもスポンサーを行っているが、つい先日には同グループが清算手続きに入ったと報じられた。
「それに関しては、まだ何も言うことはできません。待ちましょう」と、ザウバーのマネージングディレクターを務めるモニシャ・カルテンボーンはコメント。
一方、元F1ドライバーのアレックス・ブルツは、今週末のニュルブルクリンクの寒い天候をヨーロッパ経済に関連づけてジョークを飛ばした。
「私はドイツ政府が赤字のギリシャに融資を行うため、“夏”を売ってしまったのではないかと思っている」