第97回インディアナポリス500マイルレースは26日、200周の決勝レースが行われ、トニー・カナーン(KVレーシング)がインディ500初勝利を飾った。6列目18番手からスタートした佐藤琢磨(AJフォイト)は、序盤トップ勢に着いていくも単独スピンを喫しポジションダウン。再び後方から追い上げるも、13位でレースを終えることとなった。
4度目のインディ500決勝レースを迎えた佐藤琢磨は、18番手からスタートし徐々にポジションをアップ。48周目にはホンダ勢トップとなる6番手に浮上し上位陣を追いかけるも、57周目に単独スピンを喫してしまう。
幸いにもマシンにダメージはなくレースに復帰した琢磨は、27番手までポジションダウン。リードラップと同一周回に戻り、後方から再び追い上げを開始する。
終盤9番手まで浮上した琢磨は、175周目に最後のピットストップを終え、いよいよ勝負のラストスティントへ。上位陣がラストピットを終えると、琢磨は15番手に。
レースは残り7周でグラハム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン)がクラッシュし、この日4度目のイエローコーションに。トップは、ライアン・ハンター-レイ(アンドレッティ・オートスポート)、カナーン、カルロス・ムニョス(アンドレッティ・オートスポート)、マルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポート)と続く。
残り3周でリスタートが切られ、レースはクライマックスを迎える。ハンター-レイ、カナーン、ムニョスが3ワイドでターン1に突入し、トップを奪ったのカナーン。ここでダリオ・フランキッティ(チップ・ガナッシ)がクラッシュ。イエローコーションとなりカナーンが、12年目でインディ500初優勝を飾った。
2位は、ルーキーのムニョス。3位はハンター-レイ。アンドレッティ・オートスポートは速さを見せるも今回も勝利を掴むことはできなかった。佐藤琢磨は、後方から追い上げたが、13位で4度目のインディ500を終えた。