2015年のGP2シリーズが、まもなく開幕する。開幕ラウンドはF1バーレーンGPと併催。まずはドライバーラインナップとともに、今季の注目株を紹介しよう。
チャンピオン候補の最右翼に挙げられているのが、昨年ルーキーながらシリーズ2位に浮上したストフェル・バンドーン。マクラーレンの育成ドライバーとして期待をかけられており、順当に王座に就けばF1での将来も約束されるだろう。
そのバンドーンのチームメイトとして今季初参戦するのが、現在唯一の日本人ドライバーとなる松下信治だ。松下はホンダ育成枠としてシートを得ており、開幕前のバーレーン合同テストでは4月2日に総合トップタイムを記録。本番の予選・決勝で、どんなパフォーマンスを見せられるか。
2014年チャンピオンのジョリオン・パーマーは今季ロータスF1のリザーブドライバーに就任。GP2での王座がF1シートに直結するわけではないが、今季もF1チームの息がかかったドライバーは多い。
DAMSから参戦するピエール・ガスリーはレッドブル・ジュニア。チームメイトのアレックス・リンはレッドブル傘下を離れ、ウイリアムズの開発ドライバーを務めている。レーシング・エンジニアリングのジョーダン・キングは父がマノーF1に投資しており、デベロップメント・ドライバーに。トライデントのラファエル・マルチェッロはフェラーリ・ドライバー・アカデミー出身で、2016年に新規参戦予定のハースF1チームからデビューの可能性が早くも囁かれている。
開幕戦はヒルマーが欠場し、12チームが参戦予定。4月17日に予選、18日に決勝レース1、19日に決勝レース2が行われる。
2015年GP2ドライバーズラインナップ(4月15日時点)
●DAMS
ピエール・ガスリー/アレックス・リン
●カーリン
マルコ・ソレンセン/ジュリアン・リール
●ART
ストフェル・バンドーン/松下信治
●レーシング・エンジニアリング
ジョーダン・キング/アレクサンダー・ロッシ
●ロシアン・タイム
ミッチ・エバンス/アルテム・マルケロフ
●トライデント
ラファエル・マルチェッロ/レネ・ビンダー
●カンポス
アーサー・ピック/リオ・ハリアント
●MPモータースポーツ
ダニール・デ・ヨング/セルジオ・カナマサス
●ラパックス
セルゲイ・シロトキン/ロベルト・ヴィソユ
●アーデン・インターナショナル
ノーマン・ナト/アンドレ・ネグラオ
●ラザルス
ナタナエル・ベルトン/ゾエル・アンバーグ
●ステータス
マーロン・ストッキンガー/リッチー・スタンアウェイ
※ ヒルマーは開幕戦バーレーンを欠場