レースを愛してやまないファンの方々へ
autosport web Premiumが登場。

詳細を見る

スーパーGTニュース

投稿日: 2012.11.01 00:00
更新日: 2018.02.16 12:26

関口「来季どのカテゴリーにも乗る準備はできた」


2012 SUPER GT SERIES ROUND8 MOTEGI GT 250KM RACE
2012スーパーGTシリーズ第8戦(ツインリンクもてぎ・栃木県)
距離:4.801379km×53周(254.473087km)
予選:10月27日(土)晴れ・観衆:12,500人(主催者発表)
決勝:10月28日(日)曇りのち雨・観衆:27,000人(主催者発表)

関口雄飛(NDDP RACING)
ウェイトハンデを抱えながら6位完走

 関口雄飛(せきぐち ゆうひ/24歳)は次世代の日産自動車/NISMOのモータースポーツ活動を担うレーシングドライバーとして、「世界及び日本のトップカテゴリーで活躍できる若手ドライバーの育成」を目標に創設されたスカラシップ・プログラム--NDDP(ニッサン・ドライバー・デベロップメント・プログラム)に抜擢されました。そして国内最高峰のGTカーレース「SUPER GT」のGT300クラスに、2012年シーズンよりNISSAN GT-R NISMO GT3車両「#3 S Road NDDP GT-R」を千代勝正と組んで参戦しています。

 シーズン最終大会となるこの第8戦では、シリーズの特別競技規則でほとんどのライバルがウェイトハンデ無しとなりました。しかし、「#3 S Road NDDP GT-R」は関口が第6戦富士を欠場したため、前戦より軽減されたとはいえ規則により48kgのウェイトを載せたまま。それでも予選6番手を確保し、雨の決勝では6位完走。関口はドライバーランキング6位で2012年シーズンを締めくくりました。

■10月27日:公式練習~予選
公式練習/9番手 1分51秒463(関口雄飛)
予選  /6番手
Q1:5番手・1分50秒737(関口雄飛)、Q2:6番手・1分50秒457(千代勝正)、Q3:6番手・1分50秒119(関口雄飛)
 まずまずの秋晴れに恵まれたツインリンクもてぎで土曜日午前に2時間にわたる公式練習が実施され、関口/千代組は9番手でセッションを終えました。関口はチームメイトの千代とともにそれぞれ20周少々を走り込み、車両のベースセットアップや選択したタイヤのマッチングを確認しました。午後には3段階ノックアウト方式の予選が実施され、関口がQ1とQ3を担当、千代がQ2を担当しました。結果、重いウェイトハンデを抱えながらも、GT300クラスの6番グリッド獲得と健闘しました。

■10月28日:フリー走行~決勝
フリー走行/8番手 1分51秒597(関口雄飛)
決勝/6位 51周・1時間46分07秒206
 天気予報では日曜日午後には雨が降り始めるとのことでした。午前8時には早くも雨粒がサーキットを濡らしましたが長くは続かず、午前9時からのフリー走行はほぼドライコンディションで実施されました。しかし、決勝直前のウォームアップ走行は再び雨。このあと雨脚は弱くなるのか、強くなるのか、判断が非常に難しい雲行きでした。ここで関口/千代組はさまざまな状況を熟慮した結果、決勝にはドライコンディション寄りのウェットセットアップで臨む決断を下します。

 レースは安全が考慮されてセーフティカー先導で始まりました。スタートドライバーを務める関口は、トップ集団の6番手で周回を重ねます。9周目に昨年のチャンピオンである#0 BMWに抜かれて一時7番手へ落ちたものの、#11 アウディをかわし、ポールシッターだった#33 ポルシェのペースダウンなどで、関口は12周目に5番手へ浮上しました。そして先行車両のピットインで順位を4番手に上げた29周目、関口はピットストップを実施して千代へバトンタッチします。

 チームは多くのライバルと同じように、タイヤ交換を実施せず千代を戦列へ送り出しました。5番手を死守できるかどうかは千代に懸かっており、しばらくするとチャンピオン争いに一縷の望みを託す#66 アストンマーチンと手に汗握るバトルを繰り広げます。最終的に関口/千代組は6位完走。ウェイトハンデや若手ドライバーのコンビという事情を考えれば、シーズン最終戦は上々の結果でした。

■関口雄飛のコメント
「土曜日の公式練習から予選、そして日曜日の決勝と、大きなミスもなくレースをまとめあげられました。しかし、優勝を狙っていただけに6位という結果はやはり残念です。決勝はドライコンディション近くまで天気が好転すると予測しており、最後まで雨が降り続いたのは計算外でした。今季を振り返ると、1年をとおして自分の速さという最大の武器は発揮できたと思います。とはいえ、鈴鹿では黄旗を見逃すなど、チームや支援してくださる皆様に迷惑をお掛けしたのは事実で、その点は二度とミスを犯さないようにといろいろと考えて反省しました。今季は次世代のニッサン/ニスモのモータースポーツ活動を担うレーシングドライバーとして抜擢され、そのありがたさを実感しました。長谷見昌弘監督の厳しいながらも温かい指導を受けて、自分もひと回り成長できたと思います。もちろん、ニッサン/ニスモの関係者の皆様にも感謝しきれませんし、チームのすべてのスタッフとチームメイト、僕個人を若いころからずっと応援してくださっているスポンサーの皆様の存在も心強く思えました。来季の体制はまだ決まっていませんが、すでに僕はどのカテゴリーでもどのクルマでも乗るための準備は整っています。シーズンオフはその準備をさらに盤石なものとして、2013年シーズンの開幕を待ちたいと思います。この1年本当にありがとうございました。そして来年もどうぞよろしくお願い致します」


関連のニュース

本日のレースクイーン

リアライズガールズ
夏川いづみ(なつかわいづみ)

スーパーGT Photo Ranking

フォトランキング