F3マカオグランプリで、急遽参戦が決まる状況ながら4位入賞を果たした関口雄飛が、マカオで所属したミュッケ・モータースポーツからGP3のテストに参加することになった。
2011年はB-MAXエンジニアリングから全日本F3の第2ラウンドにあたる富士から参戦。最終戦SUGOで大逆転でタイトルを獲得した関口だが、B-MAXが使用していたマシンはマカオで使用できないことになり、関口はずっとマカオへの参戦を模索していた。
そんな中、マカオGPのレース開催直前となる16日、マイケル・ホーがトレーニング中のケガのため欠場することになり、主催者を通じて急遽ミュッケのシートをつかむこととなった関口。全日本で使用していたヘルメット、スーツをそのまま使用し、まさに“身ひとつ”でつかんだ参戦のチャンスで、関口は大活躍。初日6番手、予選レースで7番手のグリッドを得ると、決勝レースではF1ルーキーテストに参加していたバロテッリ・ボッタスらが脱落する中トップを争い、表彰台は逃したものの4位に入ってみせた。
関口は本来ならばマカオを終えてそのまま帰国するはずだったが、21日にTwitterで「急遽今からドイツに向かいます」と明らかにした。ミュッケからGP3のテストに参加することになったようで、香港からそのままドイツに向かうことになったようだ。
すでに関口は、全日本チャンピオンを獲得したことでスペインのモーターランド・アラゴンで行われるフォーミュラ・ルノー3.5シリーズのテストに参加することが決定しており、今回のGP3テストはそれに続くものになる。
08年は一度ヨーロッパでインターナショナル・フォーミュラ・マスターに挑戦した経験をもつ関口だが、再度のヨーロッパ挑戦はなるのだろうか? 「日本に来る外国人ドライバーのように、ヘルメットひとつで渡り歩けるドライバーを目指していた」関口のテスト結果に注目が集まるところだ。