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スーパーGTニュース

投稿日: 2015.10.31 00:00
更新日: 2018.02.17 11:19

高木「何とか最後まで戦い抜いて表彰台に登りたい」


第7戦 オートポリス 予選レポート (GT300)

予選3位も課題は残るが表彰台も視野に

 昨年ここで優勝しているARTA CR-Z GTは、10月上旬にテストを実施して乗り込んできた。テストの結果はまずまずだったので、良い結果を出せると期待して走行が始まった。
 しかし、走り始めてみると、タイヤのピックアップが多く、タイヤの摩耗も激しかった。チームは絶望的な雰囲気に包まれたが、常に諦めない姿勢を取る土屋圭市アドバイザーは予選までに再チェックをチームに命じた。
 車は予選開始までにアジャストを行い、高木真一にQ1を託した。高木は前後の間合いを取りながらアタックに入っていった。リアが跳ねる症状があると無線で訴えてきたが、6番手でQ1を突破した。小林は高木のアドバイスを受けて、数周のウォームアップの後にアタックに入っていった。
 午前のセッションで心配されていたタイヤの摩耗やピックアップは予選前のセット変更で改善されていて、小林は見事3番手のタイムを叩き出した。課題はまだ残っているが、明日は表彰台も視野に入って来た。

土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「朝の走行から考えれば、地獄から這い上がってきたと思います。明日は悪く無いと思います。スタートからタイヤが暖まるまでにGT3勢に飲み込まれなければ表彰台に手が届くんじゃないかな。頑張ります」

一瀬俊浩エンジニアのコメント
「10月上旬にテストを行った時はピックアップが多いという事がわかっていたので、その対策を午前のセッションで行いました。あと、車が跳ねる症状も出てきたので、それを抑えるセットを進めました。いずれも完全では無いものの、良い方向へ向かいました。予選はスピードのレンジが上がったので、また車が跳ねる症状が出てきてしまいましたが、明日に向けて改善していきたいです」

高木真一選手のコメント
「朝の走行から考えるとソフトタイヤの方がタイムが出たと思うのですが、決勝のライフを考えるとハードを選択した方が良いと判断したので、タイムがどのくらい出るか想像出来ませんでしたが、ハードで予選を走る事にしました。気温もあがり、路面温度も上がって、僕達に有利なコンディションになってきました。その代わり、セット的に車が跳ねてしまうなどの症状が出てきてしまいましたが、1回目のアタックはそれがロスタイムになってしまったと思います。Q2は小林が乗る前に車をアジャストしてもらったのですが、それでもまだ症状は出ていたようですが、うまくコントロール出来たと思います。明日は、FIA-GT3が前に出てこない限り、JAF-GT勢がレースを引っ張っていくカタチになると予測しています。何とか最後まで戦い抜いて少なくとも表彰台には登りたいです」

小林崇志選手のコメント
「朝からピックアップの問題とかありましたが、速く走るためのセットはなかなか進みませんでした。予選は色々考えるとハードタイヤで行った方が良いという結論になり、タイムが出にくいと思いましたが、高木さんが良いタイムを出してきてくれました。ボクはポールを狙ってアタックに入りましたが、バランスはアンダーステアの症状が少し出てきてしまいました。リアは跳ねる症状は少なくなったのですが、リアのグリップをうまく使い切る事が出来ませんでした。車のポテンシャルは非常に高いと思うので、タイヤカスなどの対応が出来れば表彰台には登れると思っています」