第5戦 鈴鹿 決勝レポート (GT300)
一時はトップも、ドライでペース落とす
雨は殆ど降っていなかったが、午前中の雨が路面を濡らしていて、スタートはウェットコンディションとなった。
スタートした小林は雨が降っていないものの、前車が跳ね上げる水しぶきで前方が全く見えないと無線で伝えてきた。1周目は8番手でストレートに戻ってきたが、ペースが安定し始めた8周目には7番手までポジションを回復する。
23周目には6番手までポジションを回復したものの、フロントタイヤのグリップが落ちてきたようだ。29周目には雨が降り始めたが、各車がルーティンのピットインを始めたので、高木に交代する31周目までに3番手までポジションを上げる事に成功した。
高木は13番手でコースに復帰し、43周目には4番手までポジションを上げる。57周目にルーティンのピットインを行い、小林にバトンタッチ。ドライタイヤに履き替え、戦列に復帰したが、他車のクラッシュにより、セーフティーカーが導入された。
リスタートが切られた63周目には2番手に浮上し、トップの車のペナルティもあり、67周目には何とトップに踊り出る事が出来た。72kgのウェイトを積んでいるARTA CR-Z GTは、今回のレースは非常に難しい戦いになると考えていたが、このようなコンディションが他車との差を縮めてくれたようだ。
しかし、68周目に小林はコースアウトをしてしまう。路面にオイルが出ていたようで、他の車も次々とコースアウトしてしまい、2回目のセーフティーカーが導入された。オイル処理が終わり、74周目にリスタートが切られたが、この時には既にコースは乾ききっており、ARTA CR-Z GTにとっては厳しいコンディションに変化しており、高木に代わる88周目までには10番手までポジションを落としてしまっていた。
高木がコースに復帰した時は12番手。懸命に車を走らせたが、なかなかペースが上がらず、ポジションをキープしたまま119周目に小林に交代。13番手でコースに復帰し、小林は何とかポイント圏内まで車を運ぼうとプッシュし続けた。ポジションをひとつ上げる事に成功したが、2回のセーフティーカー導入の影響でタイムレースとなってしまい、時間切れでポイント獲得は出来なかった。
しかし、ウェイトを72kgも積んだレースで途中トップを走る事は想像もしていなかったので、次回のレースも上位争いが期待出来る内容の濃いレースとなった。
土屋圭市エグゼクティブアドバイザーのコメント
「72kg積んでいる割には良く頑張った。ドライになれば難しくなるのは分かっていたから、このコンディションでこの結果は本当に良く頑張れたと思う。でも次のレースは絶対に良い結果を出すよ。頑張ります」
一瀬俊浩エンジニアのコメント
「ウォームアップではウェットタイヤの確認を行いました。レースは雨の予報だったので、ウェット寄りのセッティングにしてスタートしました。決勝はウェットでトップに立てましたが、ドライになってからピックアップもあってペースが上がりませんでした。あと、原因は分かりませんが、ストレートのスピードが前回の鈴鹿のテストより遅かったので、途中で何らかのトラブルが発生したのかも知れません」
高木真一選手のコメント
「1000kmらしいレースでしたね。序盤は何とか前車に食らいついていって、セーフティーカーが入る前の周にピットイン出来たのはタイミングが良かったと思います。小林に代わってからトップに立つ事も出来て、この調子で行けば表彰台も狙えると思っていましたが、いざドライでレースをすると何らかの原因でストレートが遅くなってしまい、抜かれてしまいました。1000kmで完走出来ていなかったので、完走出来たのは良かったのですが、スピードがもう少しあればポイントを獲得出来たので悔しいです。でも、続くSUGOやオートポリスは得意なコースなので、諦めずに頑張りたいと思います」
小林崇志選手のコメント
「スタートして2スティント目までは雨で、ペースも良くて上位に離されずに走れました。このまま雨ならば優勝も狙える手応えがありました。ドライになってからペースが上がらず、いつもと何だか違う感触で、ズルズル後退してしまいました。最後のスティントもタイヤのコンパウンドを変えて出て行ったのですが、ペースが上がりませんでした。次回までに分析して次のレースに活かしたいと思います」
福住仁嶺選手のコメント
「前回の富士はお手伝いで見に行って、どんな感じで、どんな内容でレースを進めているのか勉強させて頂く事が出来ました。今回は富士と全く違う内容でした。雨が降っている時は調子良くて、一時トップに立つなど、チャンスを確実に掴んでいくところは凄いと思いました。その後ドライになって、重量の部分でも難しい部分が出てきたのかな、と思いました。自分もドライブしたかったですけど、テストで乗せてもらって、レースも見せてもらい沢山勉強になりました。今回チャンスを与えてもらい本当に良かったです。このチャンスを活かしていきたいと思います。ありがとうございました」
