2015年も残り僅かとなり、F1界も短い冬休みに入りました。そこで今シーズンのF1を10大ニュースで振り返り、今一度どんな出来事があったかをプレイバック。2015年1月1日から12月26日までにオートスポーツwebに掲載されたF1ニュースのうち、皆さまのアクセスを多く集めたトップ10をピックアップしました。

 マクラーレン・ホンダ関係の話題は特別に別記事として取り上げることにして、今回はそれ以外のF1の話題から10のトピックを関連記事と共にご紹介いたします。


【第10位】フェラーリ、未来的なF1コンセプトカーを発表

世界的なテレビ視聴率の低迷にあえぐF1は、人気減少に歯止めをかけるべく大幅なレギュレーション変更を2017年に向けて協議。その過程の中でフェラーリが将来のF1マシンを具現化したコンセプトカーのデジタルイメージを公開。12月にはマクラーレンも同様のコンセプトモデルとなる『マクラーレンMP4-X』を公開しました。

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【第9位】ベッテル激怒「タイヤが突然破裂なんて許されない」

F1ベルギーGP決勝で終盤まで3番手を走っていたセバスチャン・ベッテルの右リヤタイヤが残り2周のケメルストレートで突如バーストした。この週末はFP2でもニコ・ロズベルグの右リヤタイヤがバーストしており、後日ピレリが詳細な調査結果を公表する事態となりました。

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【第8位】オープンコクピットの伝統を捨てる時が来たのか──ドライバーたちの意見

8月にポコノ・レースウェイで行われたインディカー第15戦で、元F1ドライバーのジャスティン・ウィルソンが前方でクラッシュしたマシンの破片の直撃を受け、帰らぬ人となりました。これを受け、マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンがオープンコクピットという伝統にこだわる時期は過ぎた」とコメント。その後、ドライバーを頭部を保護する新たなデバイスが考案、テストされるようになりました。

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【第7位】松田次生、急きょF1シートをブランドルに奪われる

日本GPの決勝レース前に行われるヒストリックカーによるデモランで、フェラーリF187をドライブすることが決まっていた松田次生氏。「本当にうれしい。当日はなんとしてでもスケジュールを空けておきます!」とその喜びを語っていた松田氏だったが直前になって非情な通告が……。日本のファンも楽しみにしていただけに非常に残念でした。いつか実現を!

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【第6位】来季F1にV8復活の動き。バーニーが強行を検討

2014年に登場した1.6リッターV6ターボ・ハイブリッドのパワーユニット。しかし、メルセデスの圧倒的優位や供給価格の高騰を問題視したバーニー・エクレストンが得意のひらめきでパドックを混乱に陥れました。その後、現行ユニットとは異なる仕様のクライアントエンジンを供給するマニュファクチャラーを募集するまで事は進展しましたが、結局はF1委員会によって否決されてしまいました。

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【第5位】速いF1目指しグラウンドエフェクト復活案

2017年に今より1周5〜6秒速いマシンを走らせようとしているF1が、その方策のひとつとして1970年代終盤から1980年代序盤にかけて使用された長いアンダーボディトンネルを採用する“グラウンドエフェクト”の復活が提案されました。

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【第4位】レッドブル、ルノー酷評し決別。ホンダにも否定的発言

2014年のパワーユニット導入以来、ルノー製PUの性能に不満を募らせてきたレッドブルが2016年末までの契約を前にルノーに契約解消を申し出ました。しかし、その代わりに供給を打診したメルセデス、フェラーリからはことごとく供給を拒否され、ホンダもマクラーレンが拒否権を発動。行き場をなくしたレッドブルのオーナー、ディートリッヒ・マテシッツは、ルノーをひどい言葉で酷評しました。

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【第3位】バトンとジェシカさんが離婚か。英メディア報じる

年の瀬に飛び込んできた仰天のニュース。約1年前の2014年12月29日に、長い交際を実らせ晴れて結婚したジェンソン・バトンと道端ジェシカさんがわずか1年たらずで離婚を決断したと報じられ、日本でもF1界を飛び越えて一般メディアが大きく取り上げる事態となりました。オートスポーツwebとしてもF1担当が日頃から好んでジェシカさんの写真を多く取り上げていただけにショッキングでなりません。とにかく今は公式なコメントを待ちたいと思います。

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【第2位】バトン「マルドナドはF1では許されないことをした」

いまだにクラッシュ癖の抜けないマルドナド師匠。シンガポールGP決勝の終盤41周目に、マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンと接触。これが原因となり、リタイアを強いられたバトンは「彼は変わっていない。これからもずっと変わらないのだろう」と最後は諦めの言葉でレース後のコメントを締めくくりました。

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【第1位】ロズベルグ「ライバルはレッドブルとウイリアムズ」フェラーリは除外

少し拍子抜けな感はありますが、新車発表前にロズベルグが今季のライバルを予想した記事が最も多く読まれました。ただし、その予想は大外れ! しかも、終盤にはライバル視していなかったフェラーリのセバスチャン・ベッテルに一時ランキング2位を明け渡すなど、この頃からロズベルグの不調は始まっていた(!?)。ただ、最後の3連勝は見事。来年の活躍に期待しましょう。


【番外編】GP直送:バトン残留に“やっかい”な契約内容

マクラーレン・ホンダの母国グランプリ、鈴鹿を前に急速に広まったジェンソン・バトンの引退報道。一向に改善しないマシンパフォーマンスや契約上の問題なども重なったのか、実際もこのままF1を続けるべきか真剣に考えたと後に明かしていました。来年の今頃はそんなこともあったと笑って振り返りたいものですね。

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