「7月30日、2014年仕様の新GT500車両がスポーツランドSUGOでシェイクダウンするらしい」そんな情報が編集部にもたらされた。編集部ではスポーツランドSUGOに訪れたが、サーキットは関係者以外立ち入り禁止。中に入ることはできなかった。
2014年からのスーパーGT500クラス車両は、DTMドイツツーリングカー選手権と車両規則を統一。 これまでとはまったく新しい姿となる。正式にはスーパーGT第5戦鈴鹿の目前、8月16日に公式に発表されることになるが、その前に4時間のみ、各メーカーにシェイクダウンの時間が与えられている。
SUGOの定例記者会見でGTアソシエイションの坂東正明代表が認めたとおり、ホンダNSX-GTコンセプトはすでにツインリンクもてぎでシェイクダウンを実施(8月2日発売のオートスポーツNo.1362で、編集部に寄せられた写真を掲載している)。他の2メーカーの動向に大きな注目が集まっていた。
そんな中、編集部にもたらされた冒頭の情報。28日までスーパーGT第4戦が開催されていたスポーツランドSUGOで、レクサス、ニッサンの新GT500マシンがシェイクダウンされるという。果たして取材は可能か……? 編集部では一縷の望みをかけてSUGOを訪れた。
しかし、30日のSUGOは完全にクローズ。門は固く閉ざされ、中に進入することはできなかった。SUGOは周辺も険しい森となっており、コースが見えるような場所に行くことも不可能だったが、ゲート付近の一般道上で低いエキゾーストノートのレーシングカーが走っている音を聞くことができた。
この“低い音のレーシングカー”は、10時すぎにまず1周走行。続いて30分ほどの時間を経て、2周走行した。もちろん、1台のマシンが2回走行したのか、別々のマシンだったのかも不明。もし、噂どおりにスーパーGTマシンのシェイクダウンだとすれば、エンジン回転を上げて走る段階には達していない、「チェック走行」の音のように聞こえた。ツインリンクもてぎは完全にクローズにはならなかったため、オートスポーツでは先述の写真を掲載することができたが、他メーカーの“姿”は本番の発表までしばらくお預けとなりそうだ。
なおこの日の“唯一”の収穫は、そのエキゾーストノート。下の音声ファイルから聞いて頂きたい。なお、途中で通過する一般車の音が入ってしまっているのは何卒ご容赦を。
●その1
電子ブックならもう読める! オートスポーツNo.1362
http://www.as-books.jp/books/info.php?no=AST20130802