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スーパーGTニュース

投稿日: 2010.07.30 00:00
更新日: 2018.02.15 21:26

2010文部科学大臣杯HDXシリーズ第3戦 スポーツランドSUGO


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2010文部科学大臣杯HDXシリーズ
第3戦

スポーツランドSUGO

7月24日(土)

 2010年ハンドドライブ・クロスシリーズ第3戦が、夏のスポーツランドSUGOで開催された。SUPER GT菅生戦は例年暑いことで知られているが、今年はさらに厳しい。今回のエントリーは14台。直前に、体調不良などの理由により急遽2台が不参加となり、障害者6名、健常者5名、青少年1名の計12台が出走となった。

 HDX走行1回目は15分間の予選。全てのイベントプログラムの中、最初のセッションとなるこの走行に、GTの公開車検を観おわった観客の目が注がれる。選手たちは、キャブレターのセッティングを確かめながら、自己ベストを更新しているが、途中で調整が分からなくなり、スローダウンをする者も。そんな中、トップタイムをたたき出したのは、シリーズに6年間継続参加している横堀選手で、今年のポイントランキングでは現在3位。1分55秒937の予選タイムで、2位の外山選手に1秒722の差をつけ、ポールポジションを獲得した。

 予選終了後の計量やブリーフィングを行った後、各選手は日陰で休む間もなく整備に余念が無い。また、土曜日とは言え、観客の数は時間を追って増えていき、HDXのいるパノラマパドックで開催されるステージに押し寄せる。それは、HDX走行2回目の決勝が行われるピットウォークの時間帯でピークに達し、選手たちはその中をかき分けながら、隊列を組んでコースに向かった。

 グリッドに整列した12台は、選手紹介の後、フォーメーションラップ中に1台がマシントラブルで止まったものの、きれいなローリングスタートでレースは開始された。開始早々に先頭集団は崩れ、ポールシッターと6番手からスタートした中学生・河口選手の競い合いとなった。レースが進行するに連れ、1~2位のギャップは離れたり縮んだりを繰り返すものの、横堀選手がリードを保ったまま進行。その後方では、外山選手と森谷選手が激しいバトルを繰り広げ、これに藤井選手・沢選手が絡む展開。最終ラップの1コーナーで、ついに横堀選手を捉えた中学生が前に出て、そのままチェッカーを受けることとなった。河口選手は、これまでHDXに出場の経験はあったものの、表彰台は初めて。これまで途中トップを走っていても結果を残せなかった彼は、ピットでは積極的に他選手を手伝う姿が良く目に付く。彼のこれまでの努力はようやく実ることとなった。

 表彰式が行われるメインストレート上にチェッカーを受けた各車が集結し、体温調整の難しい障害者のために用意された水が即座に各選手に配布された。表彰式では、この大会の組織委員長・川島弘之氏によって、トロフィーとシャンパンが授与され、HDX第3戦は無事に終了した。

 皆様のご協力によって、6年目のシリーズも半ばまで参りました。応援をしてくださった観客の皆様、ご協賛いただいた企業各社の方々、そして、全てにわたってご協力くださったサーキットの方々に心から感謝いたします。この天候の中、皆様のご尽力に感謝申し上げます。ありがとうございました。


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