MEDIA RELEASE
2012年5月25日\t
#35「asset テクノ Z33」
4位スタートも無念のリタイア
2012年スーパー耐久シリーズに参戦するテクノファーストレーシングチームの#35「asset テクノ Z33」(小泉和寛/吉田広樹/堀田誠)は、5月20日にスポーツランドSUGO(宮城県)において開催された第3戦「SUGOスーパー耐久3時間レース」で、予選ST-3クラス4位(総合14位)からスタートしたが、オープニングラップにクラッシュを喫しリタイア。残念ながらノーポイントに終わった。
今回は開幕戦以来の予選と決勝を同日に行うワンデイレースとあって、土曜日は車検と専有走行のみ行われ、その3回の走行枠でセットアップを進めていく予定だった。アップダウンに富み、またアクセルを踏んで回るコーナーの多い典型的なテクニカルコースであるSUGOは、軽さやフットワークに優れることが何よりの武器となる。ここまで2連勝のチームメイト、#34「assetテクノZ34」と互角に戦えるチャンスはありそうだった。
しかし、最初のセッションで、その目論見が崩れかかる。Cドライバーの堀田誠が、コースインして直後の3コーナーでスピンしてガードレールにヒット。マシンはリヤに激しいダメージを負ってしまった。その日のうちの走行は無理に見えたが、優秀なメカニックによる迅速な修復により、最終セッションの終了間際にコースイン。そして小泉が9周、吉田広樹が1周を走行し、小泉が1分34秒370を記録して、このセッションの9番手につけることとなった。
そして、日曜日の早朝8時45分に予選はスタートし、まずは小泉がコースイン。周回を重ねるごとタイムを伸ばし、3周目には1分32秒177をマーク。タイヤ温存も考慮し4周でアタックを終了、クラス5位につけた。続いて走行した吉田も期待に応え、1分31秒124を叩き出しクラス4位に。その結果、タイムの合算でクラス4位の好位置から決勝に挑めることとなった。
予選終了からわずか3時間あまり。慌ただしいタイムスケジュールの中、いよいよ決勝レースのスタート進行を迎えることになる。今回のスタートドライバーは堀田。専有走行の雪辱に期待がかかったが、スタートダッシュも鋭く1コーナーに飛び込み難なく2コーナーまではクリアしていった。ところが、3コーナーでまたも姿勢を乱してスピン。コース上に横たわり、少しでも早く戦列に復帰しようという思いが裏目に出た。わずかにクルマを動かした時、ST-4クラスの車両と激突。ともに走行不可能な状態となり、無念のリタイア。決勝では小泉、吉田ともにステアリングを握れぬままレースを終えることとなってしまった。
なお、その後のレースは、予選でもトップだった#14岡部「自動車マイロード協新計測RX-7」が、そのまま逃げ切って久々に優勝。一方、#35「assetテクノZ33」のクラッシュ後に行われたSCランの間に義務づけられた2回のドライバー交代のうち1回を済ませ、ピットでのロスタイムを最小限とした#34 Zがじわじわと順位を上げていったものの、2位でのフィニッシュに甘んじている。
小泉和寛
「前回のレース前に痛めた膝のケガもしっかり治し、自分自身走り慣れていてZ33にも合っているコースだったので、結果を残す自信がありました。ところが練習でクラッシュがありほとんど何もできていない状態ながら、予選は(吉田)広樹と一緒にうまくまとめられて良かったなと思っていました。決勝結果は、同じZ33の77号車が走っていた位置(4位)、それとRX-7の14号車の結果(優勝)からすれば、最後まで走り続けていたらそこそこの結果は残っていたと思います。次はチームのホームコース・岡山。チームは本気なので、必ず持ち直せると思います!」
