2月24日、『ジェイズレーシング』ブランドを中心に自動車のチューニング、パーツ開発・販売を展開するジェイズ・コーポレーションが、都内でセントラルサーキット事業のメディアラウンドテーブルを実施し、土屋圭市氏がアンバサダーに就任することを合わせて発表した。

 ジェイズ・コーポレーションは1月にセントラルサーキットの全株式を所得。今後のセントラルサーキットの事業展開と今後の展望を今回のメディアラウンドテーブルで明らかにした。メディアラウンドテーブルでは、ジェイズ・コーポレーションの梅本淳一代表取締役、中尾慶太管理本部長が参加。そしてセントラルサーキットのアンバサダーに就任した土屋氏も同席した。

 1996年にオープンした全長2.804kmのセントラルサーキットは、兵庫県多可郡多可町に位置する関西で唯一のJAF公認サーキットで、4輪・2輪を含め多様なカテゴリーの走行会やレースイベントが開催されている。 設立30周年を迎えたセントラルサーキットだが、施設の老朽化やアクティブユーザーの高齢化など問題に直面しており、今回ジェイズ・コーポレーションが全株式を所得したことで、今後30周年に向けた大幅な刷新をしていく予定だ。

 ジェイズ・コーポレーションがセントラルサーキットの運営を計画し始めたのは、昨年の8月ごろ。仲介業者を通じて、セントラルサーキット売却を聞き、そこから急ピッチで話は進み、12月に株式所得の契約を締結。ジェイズ・コーポレーションの今後の事業計画の一角としてセントラルサーキット事業が担うこととなる。

 これまでオリジナルパーツの開発や販売、自動車の卸売や輸送業を営んできたが、今後は『走る楽しさを世界中に広げる』グローバルカンパニーを目指しているジェイズ・コーポレーション。その中でセントラルサーキットでのパーツの開発だけでなく、レーサーやオフィシャルの育成、モータースポーツファンの拡大を計画している。

集まったメディアに挨拶する梅本淳一代表

 その一環としてアンバサダーとして土屋圭市氏の起用が決定した。長年サーキットで切磋琢磨し、信頼関係を築いてきた梅本代表と土屋氏。これからのクルマ文化への共通の課題意識が今回の起用に繋がったようだ。

「アンバサダーは土屋さんしかいなかった。ジェイズ・コーポレーションがサーキットを買ったということを最初に伝えて、サーキット自体を変えていく中で土屋さんにご協力して欲しかった。快諾してもらえてよかったです」と梅本氏。

 土屋氏も「若い頃からレースをするためには何が必要かをずっと考えていた。梅ちゃん(梅本氏)も同じ思いだった。ジェイズ・レーシングとして夢を形にしている。そのために事業を始めてきた。最初の出発地点や目標が僕と一緒だった。だから僕ができることがあれば協力しますよと単純明快な理由です」と快諾の理由を明かした。

発表会で語るアンバサダーの土屋圭市氏

「関西周辺だと鈴鹿サーキットや岡山国際サーキットがある。でもそこは、なかなか時間も取れないし貸切もできないくらいスケジュールが入っている。だったら一般のクルマ好きな人たちが気軽に走れるようなサーキットとしてお客さんを迎えたいというのが理想です」

「一緒にくる子供たちや奥さん、彼女を大事にしてあげたい。それは僕が高橋国光さんから教わったことです。レースを見に来てくれる人たちは、子供の頃から車を好きになってもらわないと、大人になっても来ない。レーシングドライバーを育てることも大事だけど、やっぱり子供たちに車を好きになってもらいたい。そこで敷居の低いサーキットから始めない?というのが僕の考え方です」

「最初はトイレですよね。あとはカフェがあったり、子供たちには遊具やカートに乗ることができるような空間があったらいいなと思います」とアンバサダーとしての今後の思いを語った。

 今後30年を見据えてさまざまな改革を行っていくセントラルサーキット。大幅な施設の改修には、コース延伸計画も含まれており、2023年以降にはコースの全長を2.804kmから4km超に延伸を計画。FIAの国際規格に適応し、国内外のレースの誘致も検討しているようだ。

リニューアルされた新ロゴを発表。ホームページも改修へ
将来的には全長4kmにコース延伸を計画するセントラルサーキット

「国際化がゴールです。地元説明会もすでに2回させていただいて、コース延伸も考えているとお話させていただきました。地域貢献のために、どんどん提案をしていってますが、悪い感触は得ていません。最終的には、僕が毎年行っているニュルブルクリンク。夢みたいな話だと思いますが、小さいニュルを作ってやろうと、そこに向かっていければいいなと考えています」と梅本氏。

「工費がかかるので、今の稼働率3割くらいで利益が出ていますが、まずは稼働8割になるように目指したいですね。いきなり資本をどんどん投入するんではなく、ちゃんと明確に目標を持って、10年後には岡山を超えたねと言われるようなサーキットにして、関西を代表するサーキットにして、我々の子供に継いでもらった頃にニュルになっていたらいいなと。山岳地帯なので、それを活かせば面白いサーキットになると思いますよ」と将来を展望している。

 中尾本部長も「イベントの拡充もして、あらゆる層に親しんでもらえるサーキットにしていくのがテーマです。また来たいと思ってもらえるように優先順位をつけて改修を進めていきたい」とコメント。サーキットの改修とともに新たなイベント、そして若手レーシングドライバーの育成やオフィシャルの育成にも力を入れていくとのことだ。

 日本の中心にあるセントラルサーキット。日本のニュルブルクリンクに育っていくのか? 今後の動向に注目したい。

握手を交わす梅本淳一代表取締役(右)と土屋圭市氏(左)

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