ドイツのニュルブルクリンクで行われたAUTO GPの第6戦で、ユーロノバ・レーシングの佐藤公哉が今季4勝目をあげ、選手権争いで再び単独首位に立った。
前日の予選は電気系のトラブルで6番手に沈み、直後のレース1ではタイトル争いのライバル、セルジオ・カンパーナ(イビザ・レーシング)とホイール・トゥ・ホイールのバトルを繰り広げるなど、4位チェッカーで表彰台を逃した佐藤は、リバースグリッドが採用された日曜日のレース2を5番グリッドからスタートすることになった。
しかし、佐藤はスタートで3番手にポジションを上げると、「とにかく、セルジオの前でフィニッシュするためにも、最大限にプッシュをすることだった」と語ったように、2番手を走るカンパーナにプレッシャーをかけ続けた。
すると12周目、佐藤は、ポールシッターのロベルト・ラ・ロッカ(コムテック)を2コーナーのアウトから抜きにかかったカンパーナの動きを見逃さず、すかさずインに飛び込んで2台を一気にオーバーテイク、直後の3コーナーでついにトップに立つことに成功した。
レースリーダーとなった佐藤は、レース終盤にかけて後続との差を広げると、最後は2位に8.5秒の差をつけてフィニッシュ。今季4度目となるトップチェッカーを受けた。
この結果、佐藤は選手権ポイントを171とし、レース2を4位で終えたカンパーナとの差を13ポイントまで広げた。レース1の優勝はナレイン・カーティケヤン(スーパーノバ)。
佐藤のチームメイト、黒田吉隆は予選11位、レース1は10位、レース2は0周リタイアに終わっている。