11月5日から8日かけてフェラーリが所有するムジェッロ・サーキットでフィナーリ・モンディアーリ(World Finals)が開催された。最終日には5万人のファンが詰めかけ、過去最高の観客動員数を記録した。
イベントではフェラーリが築き上げてきた歴史の中で活躍したマシンが数々登場。1998年の“F300”から2011年の“F150° italia”までがムジェッロ・サーキットに集結し、8気筒から10気筒の自然吸気エンジンによる個性的なエグゾースト・サウンドでファンを魅了。最終日となる8日には、フェラーリ最新モデルの“F12 tdf”のデモンストレーション・ランが行われ、F1ドライバーのキミ・ライコネン、セバスチャン・ベッテル、サードドライバーのエステバン・グティエレスが登場した。会長のセルジオ・マルキオンネ、マネージング・ダイレクターのアメデオ・フェリーサおよび副会長ピエロ・フェラーリを助手席に乗せ登場した3名は、出力780馬力を誇るV12エンジンのエンジンサウンドを響かせ会場に訪れたファンを魅了した。
セルジオ・マルキオンネフェラーリ会長は「ムジェッロ・サーキットに5万人ものファンが集った今回のイベントは、大成功に終わりました。これは、単にフェラーリのブランド力だけではなく、自動車産業界、ひいてはこの国にとっても、いかに重要なイベントかということを示すものです」と今回のイベントに対する感想を述べ。
「今日、ここにいる誰もが、私達は正しい方向に前進している、と確信したことでしょう。フォーミュラー1では、マウリツィオ・アリヴァベーネ率いるチームのメンバー達が本当に健闘してくれています。残念ながら2015年のタイトルは逃しましたが、2016年仕様のマシン開発の進捗状況から、来シーズンは期待できる結果を残すことができるでしょう」とコメントを残している。
この他にも、今シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)のLM-GTEプロクラスを戦った458イタリアGTE”なども会場に展示。また、来年ムジェッロでは、新型“488 GTE”および“GT3”が発表される予定だ。
イベントでは最後に、今回のイベントに参加した全カテゴリーの全ドライバーが一堂に会してフェラーリ伝統の家族写真で幕を閉じている。