NASCARスプリントカップ・シリーズは23日、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開幕戦のデイトナ500が行われ、シボレーのデイル・アーンハート Jr.が2度目のデイトナ500制覇を成し遂げた。
シリーズの幕開けとして毎シーズン大々的に開催されている伝統のデイトナ500。現地時間23日の13時30分から始まった200周(500マイル)の決勝レースだが、序盤38周目には降雨によって赤旗中断に。レース再開は約6時間30分後の20時30分からとなり、ライトアップされたオーバルで激しい闘いが繰り広げられることとなった。
中断前のレース序盤には、トヨタ・カムリを駆るデニー・ハムリンやカイル・ブッシュらが首位争いを展開。一方、優勝したアーンハート Jr.は、9番手からスタートすると、レースも後半に入った131周目に初めてラップリーダーに。その後も接戦を演じながら上位争いを展開していく。
残り21周になると、カール・エドワーズが首位を奪取。アーンハート Jr.は、昨年シリーズ2位のマット・ケンゼスやジミー・ジョンソン、グレッグ・ビッフェルらを従ながら首位を窺い、残り18週というところでエドワーズを捉えてトップに再浮上。その後もアーンハート Jr.は首位をキープし続ける。
そんな中、チェッカー間際の195周目に、6台のマシンが絡む多重クラッシュが発生。コース上はイエローコーションとなり、最後は残り2周のスプリントレースが展開されることとなる。
ただ、リスタート後もアーンハート Jr.は危なげなく首位をキープ。6番手で最後のリスタートを迎えたハムリンが順位を上げて首位を窺っていくが、最終周には中団で再び多重クラッシュが発生し、レースはイエローコーション下でフィニッシュ。アーンハート Jr.が10年ぶり2回目となるデイトナ500ウィナーに輝くこととなった。
昨年の最終戦を制したほか、今回もエキジビションレースや予選レースなどで勝利を飾り速さを見せていたトヨタのハムリンは及ばず2位。フォードのブラッド・ケゼロウスキーが3位となり、各陣営がトップ3を分け合う結果となっている。