Buzz Racingが1-2-3-4達成!山崎洋輔が3連勝!小杉諭司は初優勝!

AFR SERIES Rd3(第5戦・第6戦)
開催日時:2012年9月14日-16日
開催サーキット珠海国際サーキット
参加台数:19台
チーム体制:
Buzz Racing
#22 小杉 諭司
#23 山崎 洋輔

HOPEWILL Buzz Racing
#24 霜野 誠友
#25 石山 岳

前大会から3ヶ月振りのレースとなったRd3(第5戦∴第6戦)、舞台はまたも珠海国際サーキットだ。前大会に引き続き、土曜日からグランドスタンドが埋まる人気具合、メインレースのAUDI R8 LMSCUP目当てと思いきや、多くのお客さんがAFRのレースの時間帯には席に戻っているという嬉しい状況。地元メディアからも張り付き取材がある等、我々にとっても素晴らしい環境の中、レースに打ち込む事が出来た。

フリー走行(金曜日)
「好調の小杉諭司がトップタイム」
8月のオフィシャルテストから好調をキープしている小杉諭司が2番手に1秒の差をつけてトップタイムを記録。彼は3ヶ月前に四輪デビューし、その時にはチームにうまく溶け込む事が出来ず、苦しんでいたが、いまやライバルたちを凌駕する存在となった。他のドライバーたちも、順調に周回をこなして好調をキープ。しかし、今回はある意味特殊なレースウィークとなる。というのも、今週末のみ(予選、決勝1、決勝2)ハンコックタイヤを使用すると言う事。AFR SERIESは年間を通して、KUMHOタイヤと契約しているが、昨今の急激な参戦台数の増加にタイヤメーカーの生産が追いつかないというハプニングが起きてしまった。こうなったからには、全員のドライバーが予選からぶっつけ本番でハンコックタイヤを履くというなんとも奇妙な状況に置かれたわけだが、我々にとっては非常に良い経験の場となった。

「今回の事態はあまりないこと。(笑)オプションで事前にハンコックタイヤを装着する事も可能だったが、我々はそれをあえて断った。その理由として、必ずしもいつも十分なセッションをこなして、レースが出来るわけではない。我々には僕を含めたレーシングドライバー経験者がいて、エンジニアがいて、走る事以外にも吸収出来る環境がたくさんある。その限られた中でも恵まれた環境をどう使うか。ドライバーたちの週末の過ごし方を見てみたい」

長谷川謙一総監督がそう語った様に、我々BuzzRacingはただ十分に色々なもの与えるだけでなく、限られた環境の中でどう組み上げて行く事が出来るかを大切にしている。そういった環境を好んで飛び込んで来たドライバー4名こそが、Buzz Racing、Hopewill Buzz Racingに相応しいドライバーたちである。

公式予選(土曜日)
「小杉諭司が初のポールポジション獲得」
予選は終始、小杉と山崎両者のバトルとなった。先手を取ったのは、小杉諭司、圧倒的なタイムを出し開始直後からP1を揺るぎないものとする、動いたのは残り5分を切った頃、山崎洋輔が100分の2秒差で小杉諭司を上回り、P1に付ける。PITで待機していた小杉諭司は1アタックに賭けPITOUT。「まだまだ余力はあった」と小杉自身が語る様に最後のアタックで、コンマ2秒、山崎を上回り、ポールポジションを獲得。この瞬間に予選時間が終了するという、まさに劇的な形で幕を閉じた。小杉諭司、4輪レース2戦目にして、初のポールポジションを獲得した! 霜野誠友は、4番手、石山岳は6番手で予選を終えた。

第5戦決勝(土曜日):
「山崎洋輔が3連勝達成、Buzz Racing1-2-3表彰台獲得」
スタート前、慌ただしいフォトセッション等を終え、緊張していたのは小杉諭司、極限の緊張感に達し、震えた手で中々ヘルメットが被れない。しかし、その中でしっかりスタートを決める辺りはさすがである。ホールショットを決めた小杉諭司は2番手以降をどんどん離して行く展開。2番手山崎洋輔も食らいつくが、毎ラップジワジワ離される苦しい状況、霜野誠友、石山岳もスタートで一気にジャンプアップし、3番手争いをこの2台で行なっていた。このままレースが終わるかと思われた残り3周、小杉諭司が最終コーナーでまさかのスピン、なんとかクラッシュは免れたもののその隙をついて、山崎洋輔がトップに。その直後に後続の車がクラッシュし、セーフティーカー導入。そのまま山崎洋輔がチェッカーを受け、山崎洋輔が3連勝! 小杉諭司は2位表彰台、霜野誠友は石山岳との3位争いを制し、3戦連続の表彰台を獲得した。石山岳は4位入賞。Buzz Racingは1-2-3-4フィニッシュを達成!パーフェクトレースとなった。レース後、山崎洋輔の何が起こったか分からないという表情と、悔し涙をこらえられない小杉諭司の姿が印象的であった。

第6戦決勝(日曜日):
第6戦決勝を迎えた。第5戦のリザルトが反映されるグリッドには、PP山崎洋輔、2番手小杉諭司、3番手霜野誠友、4番手石山岳。石山岳が絶妙なスタートを決め、1コーナーで2番手小杉諭司の横に付ける。しかし、4コーナーでマシンの異変が起きる。3速が使えない。このトラブルにより、通常よりも2秒程度遅いペースでのレースをせざるを得なくなった。ずるずる下がりながらも後続とのバトルをする展開。1-2-4-5-6のギアを丁寧に使って走って行く。スタートから3位を走行中の霜野誠友は安定したレースペースで後続を寄せ付けない。その代わりにここから更にペースアップしなければ、2位、1位の背中に追いつく事が出来ない。勝つ為には更なるレベルアップを求められる。山崎洋輔はスタートこそ決まったものの、小杉諭司の猛プッシュにより、3周目にトップを奪われる。今日の小杉諭司には誰も追いつけない。そのぐらい圧倒的な速さで、レース周回を重ねていった。そしていよいよファイナルラップ、前日あと一歩で逃した優勝の悔しさを振り払うかの様にチェッカーを受けて、小杉諭司が初優勝。2位には山崎洋輔、連勝こそ3でストップしたが、これで、ポイントランキングのトップに躍り出た。3位は4戦連続で霜野誠友、喜びよりも先に「もう3位はいいっす」という言葉に悔しさを感じた。この壁を乗り越えてもう一段、もう二段高い場所に立つ事を期待したい。Buzz Racingは2戦連続で表彰台を独占。そしてトラブルながらも、5位入賞を獲得した石山岳は第5戦に引き続きW入賞。次戦こそは、前の3人とバトルをする位置に立つに違いない。

長谷川謙一総監督のコメント
「今回飛躍的に成長してくれたのは、小杉諭司、ポールポジションを始め、第5戦も残り3周まで、トップを独走、スピンを喫して優勝を逃したものの、続く第6戦は悲願の初優勝を飾りました。8月のテストから一気に成長した姿は、我々にとって非常に頼もしい存在になっていますし、他のドライバーたちの刺激になっている事は間違いないでしょう。山崎洋輔も8月のテストの絶不調な状態から、よくぞここまで這い上がってきました。第5戦のレースはラッキーな部分もありましたが、そのラッキーを引き起こす、そのチャンスを逃さない勝負強さは素晴らしいです。霜野誠友は安心してみていられますが、上位2名のドライバーに食らいつくには、もう一歩速さが必要です。その為には課題はたくさんありますし、それを一個ずつ対処していかなければなりません。それが出来るかどうか、本人にかかっています。石山岳に関しては、8月のテスト時の大クラッシュから、よくカムバックしてきました。第6戦、トラブルが出てしまった事は残念ですが、その中で粘りの走りでW入賞した事は、今後に繋がって来る事でしょう。次のレースの目玉になってくれる事を期待しています。最後になりましたが、参戦に当たりご協力頂きましたスポンサー様、関係各位、スタッフたちに、心から感謝致します。ありがとうございました。今後とも応援よろしくお願い致します。」

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