8月9日〜10日に富士スピードウェイで開催されたスーパーGT第5戦。あいにくの天候のレースとなったが、このレースに、メルセデスベンツのハイパフォーマンスカーやモータースポーツ活動を担うAMGの首脳陣が訪れており、オートスポーツwebでインタビューの機会を得た。

 今季、スーパーGT500クラスではDTMドイツツーリングカー選手権と車両規定を統一化。エンジンやタイヤのコンペティションがある部分や、細かいところは異なるものの、理論上はDTMとGT500クラスでは相互に参戦できる環境が整いつつある。

 そこで、富士スピードウェイを訪れたAMG社長のトビアス・ムアースに、メルセデスベンツ/AMGとして、GT500というカテゴリーに興味があるか……!? という質問をぶつけてみた。メルセデスベンツはF1とDTM、そしてSLS AMG GT3によるカスタマースポーツ活動がモータースポーツの柱であり、GT500はDTMというリソースを有効活用して、アジアのマーケットに訴求することができるはずだ。

「GT500はとても魅力的で興味をそそられるレースだと思う」と質問に対し、ムアースは答えた。

「ただ、2017年にDTMがエンジンの規定を変更した時には面白いとは思うが、将来的な話なので、今のところ具体的な話はないよ。今我々が注力しているのはGT3によるスポーツカーレースだからね」

 現在DTM、スーパーGT、そして北米IMSAを交えて行われている統一した車両規定導入は着実に進められているが、現在のところ完全に統一した規定となるのは2017年と言われている。ムアースが指すのはこの段階だ。ただ、スーパーGTには前戦SUGOにも、アウディのDTM活動を率いるディーター・ガスが来日し、視察を行っていた。では、DTMに参戦するドイツの3メーカーの間でGT500に関する話はするのだろうか?

「もちろん。いつもレギュラーのミーティングがあるからね」とムアース。

「統一したシャシーレギュレーションになり、すぐにエンジンのレギュレーションも同じになる。日本のマニュファクチャラーがヨーロッパでレースができたら素晴らしいし、ドイツのマニュファクチャラーがここ(富士)でレースできたら素晴らしいことだ。シリーズもコンペティティブになるし、ファンも喜ぶと思う」

「大いに興味は持っているよ」

 では、逆にDTMに日本のマニュファクチャラーが参戦することもウェルカムなのだろうか?

「もちろんだ! DTMの3メーカーはいつもコンペティションが激しくなることを望んでいるからね」

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