第3戦 オートポリス 決勝レポート (GT300)
直前のトラブルが勝機をもたらし今季初優勝!

 朝のフリー走行は13位で、決して良いタイムでは無かったが、決勝を見据えたセッティングはまずまずの仕上がりであるとチームとドライバーは感じていた。スタートを担当する高木真一は、スタートでFIA-GT3勢に前に出られなければ勝機があると考えていた。しかし、スタート進行前のウォームアップ走行で、ガソリンがオーバーフローしてしまうトラブルが出てしまう。

 スタートまでに間に合わなければ、せっかくのフロントローが台無しになってしまう。メカニックは素早い作業で、何とかマシンを2番手のグリッドに間に合わせる事が出来たが、それに加えクールスーツも故障してしまう。高木はこの暑さの中、クールスーツ無しで戦う事になった。

 スタートはポジションを落とす事無く1周目を終え、トップに離されないように走行したが、トップのマシンは少しペースが速く、徐々に離れていく。しかし、20周を過ぎたあたりから、差は徐々に縮まりはじめた。トップのマシンは29周目にルーティンのピットインを行い、ARTA CR-Z GTは暫定でトップに躍り出た。タイヤはまだグリップが落ちていなかったので、チームはもう数周ピットインを先延ばしする事にした。高木は33周目にピットインし、小林崇志に交代した。

 素早いピット作業で、3番手でコースに復帰した小林は前車のピットインもあり、38周目にはトップに躍り出た。そのまま良いペースで周回を重ねたが、42周目に入ったところで他車が1コーナーでコースアウト。さらに500クラスのマシンが同じく1コーナーの外側で黒煙をあげて止まってしまい、セーフティーカーが入ってしまう。2番手とは大きく差が開いていたが、ここでそのマージンは無くなってしまう。

 小林は集中力を切らさず、タイヤを暖めながら再スタートを待った。再スタートは51周目に切られた。小林は冷えてしまったタイヤにタイヤカスが付着して、再スタート後は2番手のマシンに抜かれる覚悟をしていたが、無線では「もし抜かれても絶対に抜き返します」と力強いコメントをチームに伝えた。しかし、小林は再スタート後も2番手のマシンの追従を許さず、そのままトップでチェッカーを受けた。昨年の第4戦以来の優勝で、今季初優勝となった。

鈴木亜久里監督のコメント
「やっぱり優勝は嬉しいね。今年は予選まではうまくいくんだけど、決勝でトラブルが出たり、ペースが上がらなかったりで、なかなか結果につながらなかった。今日もスタート前にトラブルが出たからちょっと心配だったけど、スタッフが見事に修理してくれたし、ドライバー2人も完璧な仕事をしてくれた。まだチャンピオンの話をするのは早いけど、この調子でポイントを重ねて、選手権を良いカタチでリードしていきたいね」

佐藤真治エンジニアのコメント
「実は昨日からアンダーやオーバーが出るちょっとした操縦性の問題があって、データを見ながら今朝のフリー走行でセットを見直しました。ドライバーのコメントを聞きながらアジャストして、フリーの終盤には良い状態に持って行けました。レースでは2人とも想定していたタイムより速く走ってくれて何とか優勝する事が出来ました。とても嬉しいです」

高木真一選手のコメント
「今日のレースはまるで去年のマレーシアのようなシチュエーションでした。本当はトラブルが出ちゃいけないんだけど、スタッフは頑張ってくれているけど、見えないトラブルっていうのはどうしても出るもので、ラッキーな事にスタート前にそれが出たので運があったのかも知れません。またそのトラブルのひとつであったクールスーツが壊れた事によって集中力を切らさずに走れたんだと思います。今回の勝因は何といってもブリヂストンタイヤがしっかり最後まで持ってくれたこと、スタッフがマシンを仕上げてくれたこととエンジンのパフォーマンスが高かったことだと思います。次回も良い結果が出せるように頑張ります」

小林崇志選手のコメント
「高木さんも言っていたようにスタート前にトラブルが出て、マレーシアと同じシチュエーションだったので、もしかしたらこれは縁起がいいのかな?と思い、気持ちを切り替えました。作戦としては満タンスタートで、ピットインのタイミングを出来るだけ先延ばしするというものでしたが、これが見事にハマったと思います。ピットインの作業も非常に速く、復帰した時には暫定トップだったマシンの前に出られました。さらにブリヂストンタイヤの暖まりも良く、2周目以降には良いペースで走ることが出来ました。セーフティーカーの後も何の問題も無く走ることが出来ました。皆が完璧な仕事をしてくれて勝たせてもらえたので、本当に感謝しています。選手権でもトップ争いが出来るように頑張ります」

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