ARTA Garaiya、ちょい濡れの路面に苦しむ

ARTA Project
第7戦 オートポリス 決勝レポート（GT300）

ちょい濡れの路面に二人とも苦しむ

　濃霧の為、フリー走行は9分にとどまったが、ARTA Garaiyaは高木真一が決勝のためにタイヤのグルービングを2セット行った。タイムアタックはしなかったので、順位は赤旗中断時点で20位。スタート前に雨は弱まったが、セーフティーカースタートとなった。

　スタートの高木真一は、2周目にスタートが切られると、ポジションを10番手まで上げて戻ってきた。しかし、タイヤとのマッチングが悪く、徐々に順位を落としてしまう。他車のクラッシュで11周目にセーフティーカーが入ったが、作戦を変更してこの合間にタイヤ交換をすることになった。チームはまだセーフティーカーが先導している間に高木を20番手でコースへ送り出す事が出来た。高木はルーティンのピットインを行うまでに順位を17番手まで回復して、32周目に松浦孝亮に交替。タイヤの摩耗は激しく、このピットインでもタイヤの交換を行った。

　松浦は順位を落とさず、17番手でコースへ復帰した。しかし、タイヤの摩耗が激しく、44周目に再度タイヤ交換を行った。松浦はトラブルや接触に巻き込まれる事なく、安定したペースで周回を重ねたが、最終的には17位でレースを終えた。残念ながらポイント獲得はならなかった。

鈴木亜久里監督のコメント
「厳しいレースだったね。ARTA Garaiyaがこんなに苦戦したレースは今まで無かったんじゃないかな？何でこうなってしまったか、帰ってもう一度チームと検証してみて最終戦ではこんな事がないようにしたいね。最終戦ではなんとか表彰台に立ちたいので、皆さん見ていて下さい。」

佐藤真治エンジニアのコメント
「一番不得意なコンディションになってしまい、結果的にはタイヤが持たず、タイヤ交換を繰り返すことになってしまいました。今回の悪かったところを洗い出して、最終戦では良い結果を出したいと思います。」

高木真一選手のコメント
「スタートタイヤはベストな選択だったと思うのですが、ライバルと比べると3-4秒遅かったので、レインタイヤでの開発をもう少し進めていかなくてはならないと思っています。特に雨量が少ないコンディションの時が厳しいですね。路面が乾いていくだろうと予想していましたが、コンディションを読みきれず、結果、2回も多くピットインすることになってしまいました。次はもう最終戦ですが、有終の美でシーズンを締めくくれるように頑張ります。」

松浦孝亮選手のコメント
「水が少ないウェットコンディションでレースを戦うのが非常に厳しいのは分かっていました。雨量が多い時は非常に良いパフォーマンスを発揮しますが、今日のコンディションは本当に難しかったですね。でも、このように厳しい時もあればいい時もあります。上手くいかない時に腐らずに頑張って進んでいけば絶対に良い事があると思うので、最終戦に向けて全力で頑張りたいと思います。」