第3戦 セパン 決勝レポート(GT300)
厳しいレースも貴重な2ポイント
トップとの差が大きいので、少しでも差を縮めるべくセットアップを進め、決勝に挑んだ。スタートは高木真一。
スタート直後の1コーナーで前車がスピンしたが、混乱に巻き込まれず9番手で周回を重ねた。マシンバランスは昨日より格段に良くなったものの、FIA車両との差は大きかった。終盤に勝負をかける為にタイヤを温存しながらの走行となり、順位をふたつ落としたものの、良いペースを保ちながら周回を重ねた。しかし、17周目のバックストレートエンドで後続車に追突されてスピン。順位を17番手まで落としてしまった。この影響により、急きょ作戦を変更しなくてはならなかった。27周にルーティンのピットインを行うまでに順位を3番手まで上げたARTA Garaiyaは、後輪タイヤのみ交換して、松浦孝亮にステアリングを委ねた。コースインした後の数周はバランスが悪く13番手を走行していたが、タイヤが暖まってきた33周目頃にはバランスが回復。10番手までポジションを上げた。前車との間隔が開いてしまったので、順位を上げるのは難しかったが、最後に前車が止まってしまい、9位でレースを終えた。
鈴木亜久里監督のコメント
「トップとの差を詰めるのは厳しいものがあるけど、ドライバー、エンジニア、メカニックは良く戦っていると思う。追突があったりして難しい部分もあったけど、彼等は諦めず最後まで戦い抜いた。作戦は見事だったし、2ポイント獲れて本当に良かったと思う。次回は富士のように優勝争いをして、最後に笑いたいね。」
佐藤真治エンジニアのコメント
「朝はオーバーステアが強かったので、レース直前にセットアップを変更したら、そこそこバランスが良くなって決勝は良いペースで走れていたのですが、これからという時に追突されてしまい、それだけは残念でした。ポジションキープする為に後輪タイヤのみの交換で行きました。前輪が最後まで持ってくれたので貴重な2ポイントを獲る事が出来たのは奇跡だったと思います。」
高木真一選手のコメント
「予選、ウォームアップまでセット悩んでいましたが、決勝までにセットを変更して良くなりました。FIAとの競争はコーナーで抜いたとしてもストレートで抜かれてしまうという事の繰り返しで、500のマシンが来ると、そのマージンが無くなってきて少しずつ離されていってしまい、フラストレーションを感じました。そんな状態でもなんとか踏ん張って、ピット作業で抜けると分かっていたので、なるべくいい状態でマシンを孝亮に渡すために、後輪のみ交換という目標があったので、前輪を労わりながら走りました。その中で追突されてしまったのは痛かったです。でも最終的に2ポイント獲れたのは奇跡だと思います。」
松浦孝亮選手のコメント
「苦しい中、高木さんとチームが良い作戦を組んでくれて良かったです。終盤タイヤは厳しかったものの、最後まで持ってくれました。貴重な2ポイントが獲れて良かったです。次回までにまたチームとミーティングして、次回は大量得点出来るように頑張ります。」
