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スーパーGTニュース

投稿日: 2011.06.18 00:00
更新日: 2018.02.16 03:04

ARTA HSV-010、SL進出で7番グリッド獲得


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2011 AUTOBACS SUPER GT Rd.3
SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA, Qualification 2011.6.18

AUTOBACS RACING TEAM AGURI RACE REPORT
8 ARTA HSV-010
 マレーシアの日本大使館で行われたイベントに出演する為に、武藤は一足先にマレーシア入りした。金曜のドライバーズブリーフィングの後に行われたコースウォークは、コースを下見する為に設けられた時間帯だ。過去にはレンタカーや、自転車で下見をする事も出来たが、今年からは歩きだけの下見となった。

 ここセパンサーキットが2006年以来の走行となる武藤、そして初めての走行となる小林はこの時間帯を使い、入念に下見を行った。コースウォーク時のマレーシアの気温は32℃。しかし、湿度はそれほど高くなく、比較的過ごしやすい日であった。

 土曜午前のフリー走行はトラブルも無くメニュー通りの走行が出来、武藤も小林もこのコースへの適応は問題無さそうだ。午前の状態から少しセットを変更したのが当たったのか、武藤はブランクを感じさせない走りで予選1回目を6番手で通過し、スーパーラップ進出を決めた。

 スーパーラップは同じく武藤が担当。マシンの状態は良かったが、セクター1でミスをしてしまい7位で予選を終えた。

鈴木亜久里監督のコメント
「マシンバランスは良さそうだけど、タイムを詰め切れなかったね。7位という順位は悪くないけど、トップとのタイム差がありすぎるね。決勝はその差を詰められるように今から考えるよ。ここは暑いし、明日は雨が降るかも知れないし、決勝は何があるか分からないので、しぶとく走って上位を狙います。」

伊与木エンジニアのコメント
「予選1回目からひとつ順位を落としてしまったのは残念でした。モニターで見ていた感じでは全体的に遅く感じたので、これがマシンのセットアップの影響なのか、ドライバーの経験値によるものなのかもう一度分析する必要がありますね。明日の決勝に向けて、スーパーラップで履いたタイヤを有効に使えるようにセットを考えていきたいです。」

武藤英紀のコメント
「スーパーラップに進出出来たのは嬉しかったです。しかし、スーパーラップではセクター1でミスをしてしまったのですが、それを差し引いてもトップとのタイム差が開きすぎているのでショックです。明日のスタートドライバーはまだ決まっていませんが、予選で履いたミディアムタイヤは決勝で気温に左右されやすいので、もしスタートドライバーを担当するのであればうまくタイヤを労りながら走りたいと思います。」

小林崇志のコメント
「今回このコースを走るのは初めてで、コースにまだ慣れてはいませんが、マシンバランスは良いと感じました。予選はトップとの差が大きかったですが、コースにもっと慣れて0.1秒でも速く走れるように決勝では頑張ります。」

AUTOBACS RACING TEAM AGURI RACE REPORT
43 ARTA Garaiya
 高木、松浦の両ドライバーは前回の岡山での手応えもあり、マレーシアでは絶対に勝ちたい、と強い意思を持ってマレーシアに入った。土曜のフリー走行はマフラーが割れてしまうトラブルが発生し修復に少々時間を取られてしまった。しかしながらメカニックの迅速な作業によりARTAGaraiyaはすぐにコースへと戻っていった。これにより午前はメニュー通り走行する事が出来たが、操縦性に問題があり予選1回目までに大幅なセット変更を行った。

 その予選1回目は、アンダーステアの症状が強く出てしまいなかなかタイムが出せずチームはハラハラしたが、高木真一が終了間際にタイムを出し、6番手でスーパーラップ進出を決めた。

 スーパーラップは同じく高木真一がアタックを担当した。決勝を見据えて硬めのタイヤをチョイスしたので、10位でスーパーラップを終えたが、決勝でのセットアップは良い方向へ向かっているので、上位入賞を目指して決勝に備えたい。

鈴木亜久里監督のコメント
「岡山では手応えがあったから、ここでの走り出しを楽しみにしていたんだけど、なかなか思い通りにはいかないね。でも、エンジニアやメカニックが頑張ってくれて、短い時間で良いマシンに仕上げてくれたと思う。でもやはりFIA勢との差がありすぎるので、決勝では作戦面で上位に上がれるようにしたいね。」

佐藤エンジニアのコメント
「走り出しはアンダーステアが強く、最後までそれの対応が出来ませんでした。FIA勢はとても速いので、レースは厳しい戦いになると思いますが、最後に選んだタイヤの状態が非常に良いので、作戦面でポジションアップをはかりたいです。」

高木真一のコメント
「ちょっと難しい予選でしたね。でも1回目は柔らかいタイヤで良いセットアップが見つかったし、スーパーラップは決勝を考えて硬めのタイヤで行きましたがマシンは確実に良い状態に向かっていると思います。決勝でのコンスタントラップは良いと思いますので、表彰台を目指して頑張ります。手応えは感じています。」

松浦孝亮のコメント
「岡山でセットの方向性が見えて、セパンへ向けてアップデートしてきたのですが、走りだしてみたらあまりバランスが良くありませんでした。しかし、セッションが進むごとに良くはなっています。スーパーラップは決勝を見据えたものなので、順位はともかくFIA勢との差が開きすぎなのは少々気になりますね。でもFAI勢は速い分、タイヤに負担がかかるかも知れないのでチャンスはあると思っています。」


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