ARTA Project
第7戦 オートポリス 決勝レポート(GT500)

タイヤを合わせきれずポイント逃す

 台風は離れていったものの、オートポリスには霧が残り、午前のフリー走行は視界悪化の為、9分の走行で赤旗となった。ARTA HSV-010はラルフ・ファーマンが乗り込み、浅溝タイヤの感触を確かめた。他車の深溝タイヤのタイムと比較すると浅溝の方がこのコンディションに合っているようだ。午前のフリー走行は赤旗が出た時点で8位だった。

 スタートドライバーのラルフ・ファーマンは決勝前のウォームアップ走行で、ブレーキからわずかなバイブレーションを感じたという事で、急遽グリッドでローターの交換を行いスタートに挑んだ。午前よりはだいぶ雨と霧が減ったが、スタートはセーフティーカースタートとなった。2周目にセーフティーカーが退き、レースが始まった。13位スタートのラルフは1台抜いて、12番手でストレートに戻ってきた。翌周はさらに1台抜いて戻ってきたが、12周目に300クラスのマシンがクラッシュ。ここで再びセーフティーカーが入る事となった。16周目に再スタートが切られたが、ここでタイヤが冷え切ってしまい、なかなかタイヤが暖まらず、ラップタイムも落ちていった。順位も落ちてきたので、作戦を変更して早めにルーティンのピットインを行った。

 24周目にステアリングを受け取った小林崇志は、14番手でコースに復帰。序盤は速いラップタイムで周回していたが、序盤の遅れを取り戻す事が出来ず、32周目にはラップダウンとなってしまった。粘り強く周回を重ねた小林だが、40周あたりから徐々にラップタイムが落ちてしまう。チームは小林をピットに入れてタイヤ交換を行い、再度小林をコースへ送り出した。

 その後安定したペースで小林は周回を重ねたが、前車の脱落もあり11位までポジションを上げてレースを終えた。コンディションに惑わされ、ポイントを獲得する事は出来なかったが、マシンバランスは相変わらず良いので、最終戦ではそのバランスの良さで結果に結びつけたい。

鈴木亜久里監督のコメント
「このコンディションにマシンを合わせ切れなかった。タイヤとのマッチングも悪く、作戦通りにレースを運ぶ事が出来なかったね。悪いラップタイムではないんだけど、安定した速さが必要だね。次回のモテギはテストの感触も良かったので、最後は良い結果で締めくくりたいね。」

伊与木エンジニアのコメント
「もうちょっとでポイントを獲れるシチュエーションだったのですが、それを逃したのはちょっと大きかったと思います。クラッシュや接触が多かったレースでしたが、最後まで走らせてくれたドライバーには感謝しています。しかし、このような難しいコンディションで勝つチームが本当に強いチームなので、もっと力をつけなくてはならないと思います。」

ラルフ・ファーマン選手のコメント
「我々は週末とてもバランスの良いマシンを持っていたと思います。しかし、予選では不運な部分もあり、決勝ではセーフティーカーが入って、そのあと上手くタイヤに熱を入れる事が出来ませんでした。このコンディションに合わせるのが難しかったですが、バランスは本当に良くなってきています。最終戦のモテギはテストでも良い感触を得ているので、結果を出したいと思います。」

小林崇志選手のコメント
「最初ラルフさんはタイヤがこのコンディションに合わなくて早めにピットインして交替したのですが、ボクのスティントでのタイヤも合わなくて、中盤にもう一回ピットインしてタイヤ交換する事になってしまいました。その後もなかなかペースをあげる事が出来ず、ミスもしてポイントを逃してしまった事が反省点です。最終戦のモテギはテストのフィーリングも良かったので、結果につなげたいです。」

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