ARTA Project
第2戦 富士 決勝レポート (GT500)
スロットル不調でリタイア
昨日の結果を踏まえ、セットの微調整を行い朝のフリー走行で確認走行を行った。順位はあまり良くなかったものの、フィーリングは向上してきた。
スタートドライバーは松浦孝亮。長丁場のレースなので、松浦は慎重にスタートを切った。1周目に順位をひとつ上げ、次の周は前車の脱落もあり、さらにポジションをひとつ上げた。4周目に入ったところで300クラスが1コーナーでクラッシュしてしまい、セーフティーカーが導入される。
松浦はタイヤやブレーキを冷やさないようマシンをウォームアップしながら再スタートを待った。4周ほど後に再スタートが切られ、松浦は安定したラップで周回を重ねる。順位をあげるチャンスを伺っていたが、19周目に他車が火災を起こして、今回2度目のセーフティーカーが導入された。セーフティーカーが導入された2周目にピットレーンがオープンになり、21周目にルーティンのピットインを行った。この時点で順位は12番手。
タイヤを4輪交換して、ヴィタントニオ・リウィツイに交代。11番手でコースに復帰した。トップグループはこのタイミングでルーティンのピットインを行わなかったので、順位を上げるチャンスが出てきた。
リウィツイは速いペースで周回を重ねたが、無線で何か訴えてきた。それと同時にペースが徐々に落ちてきた。無線の内容は上手く聞き取れなかったが、リウィツイは走行を続けた。他車のピットインもあり、36周目には9番手までポジションを上げた。さらに4周後までに6番手まで順位を上げたが、41周目のBコーナーで止まってしまった。原因は分からないが、残念なリタイヤとなってしまった。
鈴木亜久里監督のコメント
「セット変更をして、昨日よりフィーリングが良くなったようなので、どのくらい順位を上げる事が出来そうか期待してたんだけど、残念な結果になってしまった。トラブルの原因を究明して、次回のレースまでに競争力のある車にしたいね」
佐藤真治エンジニアのコメント
「セットアップを昨日と変えた事で進歩が見られ、収穫があったと思います。残念ながらレースではリタイヤでしたが、来週のテストでセッティングを進め後半戦は上位に行けるようにしたいです」
ヴィタントニオ・リウッツィ選手のコメント
「残念なレースになってしまった。コースに出て10周くらいでスロットルの反応が悪くなってきました。何が原因か分かりませんが、その後、マシンを止めざるを得ませんでした。次のレースまでに我々はハードワークして何とか巻き返さなければならない」
松浦孝亮選手のコメント
「スタートはうまく切れてペースはまずまずで走れていました。順位も上げる事が出来ましたが、2回セーフティーカーが入るなど色々とありましたが、最終的にはトラブルでリタイヤとなってしまいました。今回の結果やデータを元に次回のテストでもっと上に行けるようにセットを煮詰め、オートポリスのレースで良い結果を出せるように頑張ります」